REINA

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5/21/2024, 12:23:06 PM

透明


透明なガラス玉に映った世界は、
少しばかりぼんやりしていたけど、
色鮮やかに私の心を写した。

私は自分の胸に手を当てた。
心臓がばくばく打っていた。
ガラス玉に映った世界は私の心に応えるように、
ぴかぴかと輝き始めた。

それはなんだか気分が高まるような、
でもしばらくすれば落ち着いて心地よいものへと変わった。

ゆらゆらと揺れる世界は、どこまでも気持ちがよく、
私はそのガラス玉を大事にしたいと思った。

5/20/2024, 12:08:32 PM

理想のあなた


理想のあなたは、私のいいなりになってくれること。
もう少しで、あなたは私のもの。

5/19/2024, 12:21:35 PM

突然の別れ


いつまでも一緒だと思っていた。
幼い頃からずっと一緒にいて、それが当たり前だったし、これからもずっと続くと思っていた。

『僕は高校は別になっちゃうけどね』

それを聞いて嘘だと思った。
なんで同じ高校じゃないの?と少し非難めいた声が出た。
小さな子供みたいに駄々をこねた感じになった。

高校も一緒だと思っていたのに。
彼が行く高校は、県内でも有数の進学校だ。
しかも寮に入るという。

下手すれば、ほとんど会えなくなるかもしれない。
そう思ったら自然と涙が出てしまっていて、
親友の腕の中で泣いていた。

彼は困った顔をしていた。
困らせたくないのに、でもそうすれば同じ高校に変更してくれるかもしれないと、一縷の望みをかけて泣きじゃくった。

でも頭は分かっている。
彼は意外と頑固なところがあるから、
考えは変わらないなと。

もうすぐ夏が終わり秋がくる。
そして冬が来て春がくれば、あっという間にお別れだ。

もう子供じゃいられないと悟った。

5/18/2024, 12:27:02 PM

恋物語


私は本が好きだ。

純文学から、最近流行りの小説、ファンタジーなどのライトノベルまで、どんな本でも好きだ。

恋愛ストーリーもよく読む。
私にはこんな劇的な恋愛は無理だけど、
でも憧れはある。

こんな地味な私にだって、片想いをしている相手はいる。
でも告白する勇気はない。

恋物語の主人公のようにはなれない。

でも、廊下ですれ違うと『おはよう』と声をかけてくれるだけで、ドキドキしてしまう。

私のことを認識してくれてるんだって思えるから。

そうだ。
この恋を小説にしていこう。
書くことは好きだから、ノートの中ではあなたへの想いを、思いっきり綴れるから。

私の恋物語は今日から始まる。

5/17/2024, 1:04:14 PM

真夜中


ふと目が覚めたら、もう真夜中でした。
時計を見たら日付けは変わっていました。

目はかなりしょぼしょぼしていて、
眠いからということではなく、
泣き疲れて目が腫れているのでしょう。

今日、私は告白しました。
そして振られてしまいました。

しょうがないと思いつつも、
やっぱり悲しかったです。

夕飯も食べる気にはなれませんでした。
お風呂は何とか入ったけど、
涙がやっぱりこぼれ落ちました。

真夜中の空気は、いつもより澄んでいる感じがしました。
一切の無音が私の心を落ち着かせてくれました。

明日、もう日付が変わっているので今日ですが、
今日も変わらずあの人を想うのでしょう。

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