冬華(トウカ)

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6/23/2025, 3:49:29 AM

どこにも行かずに、ずうっと私だけをみていて欲しい
大好きなあなたが、私だけをみている
それを感じると、「あぁ、生きてるな」って、思える

なんで?
私はあなただけを愛してるよ?
あなたは、私だけじゃないの?
おかしくない?

ずっとずっと、私をみていてよ
私だけを、見つめていてよ

私が生きられるのは、あなたにみられていると、思える時だけ

6/22/2025, 7:25:08 AM

小学生の頃、君よりも僕が優れていた
テストの点数も、運動神経も、ひらめき力も、応用力も、何もかも
君は僕のことを、尊敬と憧れのこもった目で見てきて、心底気持ちよかったのを覚えている

中学生に上がると、少し差は縮まってきていたが、まだ僕の方が上だった
君はよく、絶対に追いつく、と宣言してきた
できるものならやってみなよ、と言ってあしらっていた

高校、僕は難関校に進学したが、君もついてきた
合格ラインギリギリだったらしい
僕は上位10位以内には入っていたと思う
まだまだだなと、たかを括っていた

高校二年生の、中期考査
初めてテストの点数で負けた
はじめて、君に見下ろされた
君は大喜びだったが、僕の中で、黒い何かが生まれたのはその時だった

結局そこから、少しづつではあるが、差をつけられ、大学のレベルも離れてしまった
もちろん、君が上の大学だ
君は、卒業式の日、僕にお礼を言った
君が言うには、僕が優秀で、君を超えるという目標があったから、ここまで来れたらしい
僕にはその言葉が、「僕が君の踏み台」と言っているように聞こえたのだ
僕は無視して君の前から去った

あれから何年も経ち、僕らは大人になった
君は、テレビに引っ張りだこのイケメン凄腕医者になっていた
僕は、まぁまぁな会社に入って、普通の生活を送っている
どこで間違えたのか、僕には理解ができない

今は昔とは逆で、僕が君の背中を追っている
追いつかないと、わかっていながら

6/19/2025, 11:11:37 AM

梅雨の中でも、強い雨が降ったあの日
君は僕を、近くの公園に呼び出した
傘を刺して、君を待っていると
君は傘も刺さずに、やってきた

急いで駆け寄って、傘に入れてあげようとして、僕の上着を貸してあげようとして、近づいたけど
君は、顔を上げて、一言
「終わりにしよう」

あの時の君の顔は、雨でずぶ濡れで、雨の伝った跡なのか、はたまた、君の涙の跡なのか
僕にはわからなかった

君の言葉を聞いた直後から、雨の香りが、強くなった気がする
それは多分、君もそうだったんじゃないかなと思う
だって、君は僕よりも、ずっと優しい人だったから

6/15/2025, 1:08:03 AM

君は、夢がありますか?
どんな夢ですか?
何個ありますか?

夢について尋ねるとき、この三つの質問をします
無いっていわれたら、自分のことを話します
あるって言われても、自分のことを話します

ちなみに、私の夢は、誰かの居場所になれるような人になること。何があっても、誰かの味方でいること。人を信じて、相手に信じられる人になること。の三つです
これからも増えてく予定です

私の夢は、誰でも口にすることができて、実行することができるような、薄っぺらいことです
それでも、夢です
世間から「いいひと」と呼ばれるような、そんな人になりたい

アスリートになりたいとか、歌手になりたいとか、大きな夢で、素晴らしいと思います
僕も、歌手を目指していた時期もありました
でも、僕にとっての歌手って何かを考えた時に、歌手は、僕にとっての支えで、居場所で、味方だったんですよ
じゃあ、それを夢にしたいってなったんです

そんなふうに、自分の夢は変わるし、薄っぺらくもなるし、大きくて、厚い夢にもなります
夢って、めんどくさくて、不思議で、いいものですね

さて、話は変わります。あなたの話をしましょう

もしも君が、夢を持っているなら、素晴らしいことだ
目標がある、目指すところが見えている、寄り道しても、元の道に戻ることができる
この先の未来は明るいですね

もしも君が、夢を持っていないなら、素晴らしいですね
目指すところは見えなくても、道は無限にありますよ
その中から、好きな道を選んで、好きにすすんで、寄り道して、別の道に進みたくなったら、そっちに曲がれる
この先の未来は、輝いてますよ

もしも君が、何に悩んでいても、夢は、無数にあって、全部、眩しいくらいに輝いてるよ
そこに届くために必要なことを、君が、君自身が、やっていくんだよ
がんばれ!

6/14/2025, 4:43:11 AM

人は皆、自分だけのリズムを持っている
それを、「人生」と言う
そのリズムに合わせるのは、自分だけの楽器たち
それらを、「才能」と言う

その二つだけで、メロディは完成しない

そこで、人々はいにしえから受け継いできた方法を使って、みんなが持つことができる楽器を作り出した
それらを、「能力」と言う

それでやっと完成するかと思いきや、そうはいかない

そこに足すのは、指揮者だ
楽器が、リズムがあろうとも、それをまとめて、揃えられなければ、メロディは完成しない
音楽の基盤、と言っても過言ではないだろう
それを、「努力」と言う

「努力」には、一人一人に合ったものがある
それを見つけて、君だけの音楽を作り出して、完成したもの
それを、「君だけのメロディ」と言う曲名にしよう
さぁ、僕らの、君のメロディは、どんな音楽になるだろうか

その曲が、悲しげでも、明るげでも、平凡でも、それはそれは美しい音楽になるだろうね
だって、君が歩んできた道は、楽でも、辛くても、普通でも、それは君だけの道だもの

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