梅雨の中でも、強い雨が降ったあの日
君は僕を、近くの公園に呼び出した
傘を刺して、君を待っていると
君は傘も刺さずに、やってきた
急いで駆け寄って、傘に入れてあげようとして、僕の上着を貸してあげようとして、近づいたけど
君は、顔を上げて、一言
「終わりにしよう」
あの時の君の顔は、雨でずぶ濡れで、雨の伝った跡なのか、はたまた、君の涙の跡なのか
僕にはわからなかった
君の言葉を聞いた直後から、雨の香りが、強くなった気がする
それは多分、君もそうだったんじゃないかなと思う
だって、君は僕よりも、ずっと優しい人だったから
6/19/2025, 11:11:37 AM