私の当たり前は、君とは違ったみたいだ
私の当たり前は、君が隣にいて、一緒にゆっくり歩いていて、歩幅を合わせて、辛い道も、苦しい道も、2人で支え合いながら、進んでいくことだった
でも、君の当たり前は違くて、私は隣にいなかったみたいだ
なんで?私は、こんなにもあなたを愛している、あなただけを愛しているのに
なんで?あなたは私のことを、私だけを愛してくれないの?
ねぇ、なんで?ねぇ、ねぇってば、なんで?なんでなの?なんで?なぜ?何故?何故?
許せない、私の愛を、君は弄んだ
私の恋を、全て無駄にした
こんなの、許せるわけないよね?
そうだよね
だから、終わりにしよう、ね?
私と一緒に、終わりにしよう、ね?いいよね?
そうだよね
街の明かりが、夜の闇を切り開く
暗く、重い闇に、明るく、軽い槍が突き刺さる
その槍は、僕にとっては眩しすぎた
家に帰っても、窓から差し込む光によって、静かな夜など存在しない
車の音、人々の雑踏、正体はわからないが、何かの音
今欲しているのは、静かで、穏やかで、暗い、そんな夜なのに
今は、びかびかとした、街の明かりが、ごうごうとした、人々の生きている証拠が
自分の生活の妨げとなる、障害となる
私の求める夜は、どこに行ってしまったのだろうか
また、あの頃の夜を…
空に輝く小さな光
ずっと変わらない光り方で、空に浮かんでる
その光が綺麗で
手を伸ばせば届きそうで
ぐっと、目一杯手を伸ばすけど
静寂を掴むだけで、その手のひらの中に、小さな光は無い
それがなぜか寂しくて、泣きそうになる
もう一度空を見上げる
そこには変わらず、小さな光が輝いている
ずっと変わらず、僕らを見ている
僕らの世界は、変わり続けていて、その変化に追いつくことが大変だというのに
何も変わらず、そこで見ている
この道の先に、何が広がっているのだろうか
どんな景色が待っているのだろうか
どんな人たちに出会えるのだろうか
僕たちが進むこの道は、幾つもの分かれ道があって
その度に悩み、どっちの道がいいか選択し、進む
楽そうな平坦な身に、歩きにくそうな砂利道、
険しい山道に、急な坂道
どんな選択であろうと、最後はみんな、「死」を持ってして、その歩みを止める
あまりにも大変な道だと、自らの手で「死」に至る可能性もある
そんな中で、僕らは生きている
途中で出会う、仲間たち
助け合い、支え合いながら進んで、どこかの分かれ道で別れを告げる
そして、また新しい人に出会うのだ
さぁ進もう
この道の先に、何が待っているのか
誰と関わるのか、どんな風景が待っているのか
少しの期待と、大きな不安の中、進む
高く高く、空高く
上を見上げれば空に伸びる、真っ白なわたあめ
あれが嵐を運んでくるなんて、最初は信じられなかった
今でもたまに疑うくらいだ
そんなだから、君を信じられなかったのかな
そんなだから、君は僕を捨てたのかな
空に浮かぶ、大きなわたあめ
それは僕に、嵐を運ぶ
まるで僕を、責め立てるように