冬華(トウカ)

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5/9/2024, 10:14:12 AM

君の仕草
考えるときに、右手の人差し指と親指の腹を擦る
深く考えてるときには、それが大きくなって、瞬きも増えて、その仕草が、妙に色っぽくて、ドキドキしてた
君の香り
なんの香りかは分からないけど、甘い、フローラルな香り
その奥に見える、君の自身の香りと、女の子の香り
それが香るたび、僕の頭に殴られたかのような衝撃が走った
君の好きなもの
君自身がかっこよかったけれど、君の好きなものは、可愛いもの
可愛い服を着て、可愛いアクセサリーをつけて、可愛い人形を集めていた君が、どうしようもなく可愛くて、愛おしかった

多分この先生きていく中で、忘れることなどできない
新しく好きな人ができても、もう少しで死ぬとわかっても、忘れられない記憶となっている

だって君は、僕の愛した人の一人で、どうしようもなく愛していたから
記憶の中のどこかには、いつも君がいる
だから、忘れられない、いつまでも。

5/9/2024, 4:29:51 AM

一年後には、僕らは一緒にはいなくて
三年後には、みんなとの思い出も薄れてきて
五年後には、もうほとんど忘れてしまって
十年後には、それぞれの人生をまっすぐ見据えてる

こんなに短い時間だけ、一緒に過ごす仲間
その仲間の中に、どんな意味を見出せるか
その仲間の中で、どんな「今」を過ごすのか

一年後の自分が、後悔しないように
一年後の自分に、悔いの残らないように

今もすぎてく時間を過ごそう

5/7/2024, 2:14:38 AM

明日世界が終わるなら
君と今日の晩御飯を考えよう

今夜は何食べようって。
ニュースで言ってる、「今日で世界は終わります!しかし、助かるかもしれません!逃げてください!」
そんなことは無視だ。ぷつりとテレビを消してしまおう。
最後の晩御飯。贅沢をしようか。
高いお酒に、高いグラス。贅沢な料理を食べきれないくらい出して。
いい感じにお酒が回ったら、君の手を握って、君を見つめて、キスをして、抱きしめて。
そのままソファに倒れ込んで、君と愛し合おう。

そして愛を囁き合う。この世界が終わっても。もしも生まれ変わっても、僕は君だけを愛すると。君は僕だけを愛すると。

空が赤く染まる。雲の隙間から、真っ赤な岩が降ってくる。
それを眺めながら、僕らは、長く、短く、熱く、切ない。一生分の口づけをした。

天が落ちる。世界が白く染まる。
その日、地球は粉々になり、ニンゲンという生物は、この宇宙に存在しなくなった。

しかし、魂は彷徨い、別の世界を求める。

僕は、愛する人と共に、別の世界へと旅立った。

5/5/2024, 11:51:24 PM

君と出逢って
ふと目を上げた、その瞬間
君と出逢った
目が合った瞬間に、火花が弾けて、
君の目も輝いて、
君がとても美しくて、
とてもこの世のものとは思えないくらいに、輝いてた

そこから声をかけるのは、同時だった
君も自分も、「運命」だと、そう思った

そこから距離が縮まるのには、そう時間が要ることではなかった


「ーってのが出逢いね」

今でも友達に、自慢の妻との出逢い話をする
あの時の瞬間は、間違いなく自分を変えるものだった
あれがなければ、今の自分はないだろう

あの瞬間と、君との出逢いと、君自身に、感謝を

5/5/2024, 1:44:25 AM

耳を澄ますと、いろんな音が聞こえる

風の吹く音
川の流れる音
鳥の鳴く音
草木が揺れる音
田んぼで動く機械の音
道路を走る車の音
子供達が笑う音
石が転がる音

空の音、雲の音、大地の音、生命の音

一番近くで聞こえるのは、どくんどくんと言う、命の音
僕がすぅっと息を吸えば、どくどくと、少し早く
僕がすぅっと息を吐けば、どくんどくんと、少し遅く

僕が生きてる音がする
命が生きてる音がする

僕が生きてる証を、君が生きてる証拠を、「きく」ために、
今日も僕は耳を澄ます

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