冬華(トウカ)

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5/4/2024, 12:11:47 AM

私と君の、二人だけの秘密
私が隠してる、本当の私
君が隠してる、本当の君

ある日、お互いがそれを知ったことで、今まで接点のなかった二人が、急接近した
この世で本当の自分を知っているのは、君だけ
そんな二人は、今日も言う

「もし、秘密を言ったら、お前の秘密を言いふらすからな!」
「そっちこそ!私の秘密を言ったら、あんたのを言いふらすから!」

これはまだ小学生の頃、初めて人の弱みを握って、握られた時間
脅し合いが始まって、それは社会人になり、結婚してからも、続いていた

5/2/2024, 10:55:59 PM

優しくしないで
優しくしないで。
そんなに優しくされると、ダメだよ。
ダメだって。なんで毎日優しくするの?

ダメだよ。優しくしないで。
なんで優しくしてくれるの?
もう関わっちゃいけないよ。
これ以上優しくするとダメなことになっちゃうから。


あーもう。ダメだって言ったのに。


また1人、私を好きに「なっちゃった」。
私はもう、心に決めた人がいるのに。
もうこれで、何人目だろう…。

4/30/2024, 10:32:31 PM

楽園
楽園に行きたい、楽園で暮らしたい、みんなこう言う

実際、楽園って何処なんだろう

何処にあるのかわからない、何処に行けばいいのかわからない

そんな場所に、なぜみんな憧れを持つのだろうか

実際存在するのか探して、楽園を求めて彷徨って

見つからなかったらどうするのだろか

「楽園なんて探さなければよかった」

「見つからなかった…けどしゃーないな」

どう、思うのだろうか

人は、楽園のように、実在するのかどうかわからないものを考えて、追い求めている

天国、地獄、楽園、神、UMA、

それが、なんの意味があるのか

それらを考えて、追い求めて、なんの意味があるのか

僕にはわからない。

だって、今この普通に過ごす時間が、「楽園」だから

4/30/2024, 2:32:13 AM

暖かい春一番
びゅうびゅう、ガタガタ、吹き抜ける

柔らかい春の雰囲気とは違う、激しく強い風
油断したら飛んでいってしまいそう

せっかく咲いた桜の花も、春一番に飛ばされる

舞い上がる桃色の花びら
強く吹き荒れる桃色の春一番

風に乗って、空高く飛んでゆく

ふと前を見ると、桃色の風の向こうに、君が見えた気がしたが、一際強い風が吹き、桜が目の前を隠した後
君の影は消えていた

空に舞い上がる桜吹雪
僕の想いものせて、君のところへ登る

4/28/2024, 10:32:34 AM

今の一瞬を過ぎる時間。君と見つめるこの時間。

今も、また今も。過ぎる時間は止まらない。

誰だろうか。その一瞬のことを、「殺」に「那」と書いて、刹那と言ったのは。

「殺」はわかるだろう。そのままの意味だ。
「那」は、美しいや、豊かな、と言った意味がある。

美しさや豊かさを、殺す。
なぜ、そんなような言葉を使ったのだろうか。
不思議だ。

刹那、刹那、刹那。
今も刹那だ。
僕らは、刹那を生きている。

美しさや、豊かさを殺しながら、生きている。

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