君と出逢って
ふと目を上げた、その瞬間
君と出逢った
目が合った瞬間に、火花が弾けて、
君の目も輝いて、
君がとても美しくて、
とてもこの世のものとは思えないくらいに、輝いてた
そこから声をかけるのは、同時だった
君も自分も、「運命」だと、そう思った
そこから距離が縮まるのには、そう時間が要ることではなかった
「ーってのが出逢いね」
今でも友達に、自慢の妻との出逢い話をする
あの時の瞬間は、間違いなく自分を変えるものだった
あれがなければ、今の自分はないだろう
あの瞬間と、君との出逢いと、君自身に、感謝を
耳を澄ますと、いろんな音が聞こえる
風の吹く音
川の流れる音
鳥の鳴く音
草木が揺れる音
田んぼで動く機械の音
道路を走る車の音
子供達が笑う音
石が転がる音
空の音、雲の音、大地の音、生命の音
一番近くで聞こえるのは、どくんどくんと言う、命の音
僕がすぅっと息を吸えば、どくどくと、少し早く
僕がすぅっと息を吐けば、どくんどくんと、少し遅く
僕が生きてる音がする
命が生きてる音がする
僕が生きてる証を、君が生きてる証拠を、「きく」ために、
今日も僕は耳を澄ます
私と君の、二人だけの秘密
私が隠してる、本当の私
君が隠してる、本当の君
ある日、お互いがそれを知ったことで、今まで接点のなかった二人が、急接近した
この世で本当の自分を知っているのは、君だけ
そんな二人は、今日も言う
「もし、秘密を言ったら、お前の秘密を言いふらすからな!」
「そっちこそ!私の秘密を言ったら、あんたのを言いふらすから!」
これはまだ小学生の頃、初めて人の弱みを握って、握られた時間
脅し合いが始まって、それは社会人になり、結婚してからも、続いていた
優しくしないで
優しくしないで。
そんなに優しくされると、ダメだよ。
ダメだって。なんで毎日優しくするの?
ダメだよ。優しくしないで。
なんで優しくしてくれるの?
もう関わっちゃいけないよ。
これ以上優しくするとダメなことになっちゃうから。
あーもう。ダメだって言ったのに。
また1人、私を好きに「なっちゃった」。
私はもう、心に決めた人がいるのに。
もうこれで、何人目だろう…。
楽園
楽園に行きたい、楽園で暮らしたい、みんなこう言う
実際、楽園って何処なんだろう
何処にあるのかわからない、何処に行けばいいのかわからない
そんな場所に、なぜみんな憧れを持つのだろうか
実際存在するのか探して、楽園を求めて彷徨って
見つからなかったらどうするのだろか
「楽園なんて探さなければよかった」
「見つからなかった…けどしゃーないな」
どう、思うのだろうか
人は、楽園のように、実在するのかどうかわからないものを考えて、追い求めている
天国、地獄、楽園、神、UMA、
それが、なんの意味があるのか
それらを考えて、追い求めて、なんの意味があるのか
僕にはわからない。
だって、今この普通に過ごす時間が、「楽園」だから