旅路の果てに
この世に「生」というものを受けた時から、旅は始まっている。
生まれた時は、目の前に、無限の選択肢が広がっている。
しかし、一度この道を進む、と決めると、どんどんと選択肢は減っていって、最後に辿り着くのは、「死」という旅の終わり。
これは、みんなそうだ。
人の旅路は、それぞれの人生。その道を、どんな選択をして、どんな路を通っていくのか。みんなの自由だろう?
親、先生、おじいちゃん、おばあちゃん。みんなは、長い長い旅路を、歩んできた先輩の旅人。その人たちから、何を話してもらうか。
「このルート、楽しいよ!でも、これは大変だったよなぁ。」
「大変な旅になるぞ。心して挑め。」
「一緒に、この路を歩まないかい?」
そんなふうに、旅の思い出話や、旅の誘いを受け取って、僕たちは旅路を決める。
「お前はこっちに進むべきだ。」「こっちにしなさい」
とか、強制されちゃダメだ。みんな、自由な旅をしていかなくちゃ。一度きりの旅だ。楽しめ。
僕ら、生きとし生けるもの全て、「生」という名の旅をしている。それぞれの旅の先で、最後にたどり着くのは「死」という旅の終わり。
しかし、その途中であった、まだ若い旅人は、その先輩旅人の思い出話を忘れることなく、自分の旅の糧にしていく。
君の旅は、自由か?誰かに、何かを与えたか?
君の旅は、どんな旅だろう。聞いてみたい。
この思い出話が、旅路の果てにたどり着いた時、俺の旅路は、充実していた、そう感じるための種である。
そう、「生」というのは、長く、そして短く、儚い。自分の、自分だけの、旅路なのだ。
あなたに届けたい
あなたに、この気持ちを。
私の想いを、届けたい。
あなたは聞こえない。この声が。たとえ伝わっても、出しは友達だから、受け取られることはない。
悲しいなぁ。届かない想いを、あなたに届けたい。
受け取って、もらいたい。
君を愛してる。他の誰よりも。
この気持ち、君に伝わるかな。どんな言葉を使おうかな。
君だけ愛してる。他の人は知らない。
どんな言葉が合うのだろうか。どんな言葉が、君に響く?
大好き?愛してる?いいや、それだとダメだね。
そばにいる?君だけをみてる?あぁ、全部くさいなぁ。
君が振り向く言葉は何?どんな言葉なら、僕をみるかな。
君の視線が他の人に向くだけで、胸が痛くなるんだ。
君が好きな言葉は何?憧れのシチュエーションは?
君の視線を独り占めにしたい。あぁ、この言葉にしよう。
柄じゃないけれど、聞いておくれ。
I love you…
街へ
あの街へゆこう。この街へゆこう。
君と話そう。楽しく話そう。
楽しい時間、幸せな時間。
君の笑顔、明るい横顔。
あぁ、続くかな?この時間が、いつまでも。
あぁ、終わるのか?この時間が、いつの日か。
そうはさせない、いつまでも。
僕の隣で、話し合おう。
「どこに行こう?」「ここに行こう!」
優しさって、何?
いじめから人を守れば、優しさ?
何か手伝ってくれたら、優しさ?
自分のミスを許してくれたら、優しさ?
愚痴を聞いていれば、優しさ?
みんな「優しい」って、何をもって、どこをもって、どんな行動をもって、僕のことを優しいというの?
優しいの意味、調べてみたんだ。
はっきりとは載ってない。でも、損得を考えずに人の助けになれること、とか、気配りができて、温厚である人のことをいうらしい。
でも、やっぱり、はっきりとはしていない。
僕らは、優しいという褒め言葉であったものを、軽々しく使っているのではないのか?
死ぬかも、死んで欲しい、殺したい、これとかも、意味は怖いものだと思う。でも、それを軽々しく使ってる。おかしくないか?
本来なら、人を傷つける可能性のある凶器だ。なのに、それをみんな、軽々しく投げ合ってる。
怖すぎる。優しいもそうだ。人を持ち上げて、いい気にさせて、自分の思うように動かそうとしてる可能性だってある。
意味がはっきりしない言葉。意味が凶器になりうる言葉。傷つける可能性のある言葉。これらの重さを、美しさを、やさしさを、恐ろしさを。ちゃんと考えたほうがいいんじゃないのか?
今一度、言葉の意味、重さを、考えてみて欲しい。
「優しい」って、何?「死ぬかも」って、本当に?
「死んで欲しい」って、本気?死んだら、どうなるのかな?その人の周りの人は?私の身の回りは?どう変化する?悲しまない人がいる?
こんなふうに、いくらでも考えられるよ。
意味がはっきりしてない、人を傷つけるかもしれない、そんな言葉。軽々しく使いすぎな気がするのは、僕だけ?
頼むから、言葉の意味を、今一度考えて欲しい。
僕は、友達と話そうと思う。みんなも、家族や、友達、彼氏彼女と、話してみて。
「優しさって…何?」