Rる

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3/10/2024, 11:43:35 PM

⚠毒、事情匂わせ表現があります。



-愛と平和。
みんなみんな、愛を親愛や家族愛、恋愛と勝手に結び付けて、勝手に温かいものだと思い込み、
イメージ付けしている。

暴力や目に見える怪我を負わせず、自分にとって都合の良い道具として彼女を愛せば、彼女からすればそれは間違いなく愛である。

家庭を持てば彼女にとってそれはきっと、温かな愛ある絵に描いたような幸せそのもの。彼氏に
とってはきっと面倒な錘そのものだろう。
今から産まれる赤子は産声という名の悲鳴をあげる。

彼氏が今後を全てを斬り捨てる選択を取れば、
彼女の望み焦がれ夢に見た、一枚の紙でしかないペラペラな家庭は崩れ去る。

赤子は残念、一か八か運ゲームのような結末を受け入れるしか術がない。


決断全てを彼に委ね嫌われないために必死の彼女は決定権を今まで握っていた彼が消え…上が消えた組織が消滅まっしぐらルートを歩むのと同じく
仲良しこよしで倒れていくことだろう。

本当の愛、真実の愛。
それは道具として愛せば本当の愛になる

--嘘を信じ込んでる間はそれが真実

似た言葉ならどこかで耳にしたことがあるかもしれないが……いまあげたような恋仲以外の関係性でもそう。

愛と平和、だなんて
並べてる時点で、一人一人が意思を、
心を、脳を、本能を持ってる時点で成り立たないのだ。


そんなことを考えたのはどちらか、ラベンダー
の香りを漂わせる蝋燭に息を吹きかけ、
白色の壁に映し出されたオレンジがゆらりと
揺れた、直後訪れる暗闇。

視界の端でコソコソと動く自分より一回り以上
大きい身体に触れれば、ピトッと密着した肌から伝わる温かい体温を忘れないよう、離さないと
言わんばかりに抱きしめて男女の影が沈んでいく

◇・-・・・ --・-- -・--- --・ ・-・・・ --・-- -・--- ・- ・-・・・ --・-- ・- ・-・・- ・-・・・ ・-・・ ・・ -・--- --・ -・・- -・・- ◇

じぶんの目にうつった自分のかお。
ピキっとひびが入ったカガミの近くには、まっかなりっぷ。お母さんがだいじそうに持っていた
はーとのカード、ピンク色のちっちゃいおもちゃ


むかーしむかし、おかあ さ んといっしょに歌った
ゥた。

この歌はまえにベランダで、すのーどろっぷの
お花をくれたお母さんとお父さんが。


歌ってくれたもの。


くれたもの。


私のたからもの。


わたしのたからもの。


ねえ、やめて。くらいのはコワいの。


クラくしないで。























しゃあボン玉、とんだ


やぁねまでとんだ


やねぇまで飛んで、こわれてきぃえた


かぁーぜかーぜふくな


シャボン玉、きえた


2/6/2024, 5:44:38 PM

時計の針が刻むその無機質的な音と携帯の光
しかない部屋で私は思うままに文字を打ち込む。

今の状況をそのまま文にしたらどうなるのかな、
まとまらなくなりそう。というか眠い、なら携帯いじるなって話。分かってるけど辞められない、もう2時42分だ、明日課題あるんだよなぁ…

あ、43分だ。60秒でこんなに私は思考を動かしてるんだ…いや多分実際にはもっと動かしてるけど…

今このお題がなかったら私は今の考えを書き出そうなんて思わなかったし…不思議な気分。

#時計の針

2/6/2024, 10:26:08 AM

なんで、その場所は私だけだったのになんで。



私の生まれた村は窮屈な場所だった。女に生まれたなら女の役割を果たし、男に生まれたなら男としてなんてことを毎日毎日飽きずに語る村。そんな村で育っていくと当然、やりたい事も出来ないし好きな人と付き合うなんて以ての外で。
私の中には道具として見ない、私を私としてみてくれる誰かの「特別」になりたい。そんな欲が溜まっていた

-結婚は役割を果たすためだけの行為、散々頭に刷り込まれた言葉が反響するたびに欲が積もる。
それが爆発したのは高校卒業後、同時に一人暮らしと称し村から逃げ出した、誰かの特別になるために。

今は学校とバイトを両立しているがもちろん、一人暮らしなんて嘘だ。

村を飛び出してから出会った辛い環境で育った三人組で毎日バイト掛け持ち貯金ハード生活を送っている。
大変なことも多いがそれなりに楽しい


バイト休憩中、椅子に座りながら今日の夕飯当番を思い出して浸って居ると突如響く鈴の音、三回

そして同時にパッと色づく世界。階段を下る足音は言葉よりも雄弁に私の心を表すかのように響いた。

「いらっしゃいませ!ふふ、いつもありがとうございます!」

「いえいえ、こちらこそいつもお世話になってます」

私の前で伏せ目がちに微笑むのは常連さん。
軽い雑談をしたりするちょっと仲のいい人…だと個人的に思ってる


彼と話していくうちに分かったのは親にあまり愛されて来なかったとかそのくらい。正気なところその話を聞いたときからチャンスだと思っていた。
汚いやり方ではあるけど、このまま彼に愛を注いで特別になろう、って。秘密だけどね


「そうだ、最近新しく入った品があるんですけどアンティーク調で好きかなと思って…」

「あ…しょ、紹介したい人がいるんです!!」



明らかに変わった声の温度、彼の纏う空気。表情
ドクン、ドクンと頭の奥が鳴り響く

「しょ、紹介したい人…ですか」

「はい、私の大切な人なんです」


「はじめまして!えっと…彼から話を聞いて会ってみたいな…って来ちゃいました…」

突然押しかけてすみません、って。
私を目の前に頭をペコペコ下げ挨拶する彼女、を見守る彼の目を見て私は息が詰まった。

恋とはこうも分かりやすくなるのか、
胴そのものを握り潰されたようだった。

突然押しかけてすみません、ね。本当に不快

一目で分かる。どうせ親から貰うべき愛を無償で貰って守られてきたんだろう、当たり前に愛を注いで当たり前に返ってくる、そんな生き方をしてきた人なんだ、と。


「わ、はじめまして!えっと…彼女さんですよね?」


「えっと……はい、」


ああ嫌だ、目の前で頬を染めて蚊の鳴くような声で返事をする彼女にもはや嫌気を覚える。けどそれ以上に
挨拶されただけなのに必死になって粗を探してる自分が嫌だ。

単純に傷付けたかったのかもしれない、妬む事で惨めになるからかもしれないが私はその子と仲良くしておこう、と黒く溢れそうな気持ちを必死に隠した


               #溢れる気持ち