『見知らぬ街』
ドライブ中
見知らぬ街に降り立った
ドキドキとワクワクで
なんとも言えない
不安の中
どこか懐かしい…
以前、どこかで
見たことのある風景に感じた
広大な敷地
田んぼ道
稲の香りと
心地よい風
そこから見える街並み
小さい頃
もしかして
来たことある?
「まさかね」
なんて考えながら
夕日を眺めて
1枚写真を撮った
その瞬間
胸の奥が、ふっと温かくなる
忘れていた記憶に
触れたような気がして
知らないはずの街が
不思議と
私の一部になった
『きっと忘れない』
きっと忘れない。
いや、忘れることはできないだろう。
畳の香る部屋、
夕日が差し込む台所、
手作りのいちごミルクを飲んだ、お風呂の時間。
そして、
シーンとした夜の部屋。
眠れなかったことを思い出す。
寝てしまえば朝が来る。
また朝が来てしまう。
でも、眠らなければ仕事に支障が出る。
それでも眠れない。
あのときのオルゴールの音は、
もう聞くことはできない。
同僚と会っているときは楽しいのに、
「じゃあね」と言った瞬間、涙がポロリ。
心に空いた穴は、
そんなに早くは塞がらない。
あのときの孤独は、
きっと忘れない。
心に刺さった深い傷は、
なかなか消えない。
私に向けられた言動、
心をえぐったあの人のことも、
一生忘れない。
許すことはしない。
でも、
あの人のおかげで、
生き方を変えることができた。
あの出来事があったからこそ、
今の自分がいる。
あの出来事があったからこそ、
強くなった自分がいる。
少しだけ、感謝している自分もいる。
許すことはしないけれど。
その出来事があったからこそ、
本当にやりたいことを見つけられた。
心が傷つき、悩んでいる人の
役に立ちたいと決めた。
悩んでいる人の笑顔を見るために、
国家資格を取ります。
悩んだ経験、
辛い経験を通して、
次は、
悩んでいる人を、
私が助ける番です。
あのときの記憶は、
きっと忘れることはできない。
けれど、
あなたのせいで…
あなたのおかげで…
感謝しています。
『君(犬)が見た景色』
お散歩のとき、
私は街並みを眺める。
青く広がる空、
道端に咲く小さな花、
遠くを走る電車。
でも、君は違う景色を見ている。
風に混じる匂いで
昨日の雨を思い出し
草の影に残る知らない犬の足跡をたどる。
人混みの向こうに、
見えない友達の存在を見つける。
家の中、
私はスマホやテレビに目を向けるけれど、
君はずっと私を目で追っている
台所に立つ私
スマホを触る私
笑う私
同じ場所にいても、同じ時間を過ごしても、
私と君の世界は少しずつ違う。
君の見ている景色はどんな世界?
『言葉にならないもの 〜犬の気持ち』
また、朝がきた
忙しなく階段を駆け回る足音
ジャーと流れる水の音
そのあとに
アタイのご飯が待っている
キミがカバンを持つ音で
アタイはもうわかってしまう
これから、夜まで会えなくなること。。
靴を履く音
カバンの鈴が鳴る音
全部、聞きたくないのに耳が覚えている。
「行ってきます」
キミは笑って言うけど、
その声の奥に、ほんの少しだけ
アタイの気持ちをわかってくれている優しさがある。
しっぽは振るけど、足は動かない。
ドアが閉まると、世界が小さくなる
音が消えて、キミの匂いだけが部屋に残る
アタイはその匂いを胸いっぱいに吸い込んで、
目を閉じる。
だって、こうして待っている時間が、
アタイと君をまた強くつなげてくれるんだって、
ちゃんと知っているから。
…(夜)…
聞き覚えのあるエンジン音が遠くから聞こえる。
アタイの耳は、もう知っている。
ほかの誰とも違う、その足音。
ドアが開く前から、しっぽは勝手に動く。
騒がないでなんて、無理だよ。
だって、キミがやっと帰ってきたんだ。
「ただいま」
キミは笑って抱きしめてくれる
手の匂いをくんくん嗅ぐと
今日も美味しそうな匂いがする。
その向こうに、アタイの知らない世界があるんだろうな
でも、アタイはそれより、キミの匂いが好きだ。
何も言わなくても、わかってほしい
今日、キミが少し疲れていること
だから、アタイはただ隣で寝ころぶよ。
撫でくりまわされても
抱きしめられても
アタイの匂い嗅いで
「臭っ!」
って言われてもいいんだ。
だって、アタイにとっての一番の幸せは、
キミがここにいて
アタイが傍にいることなんだから。
『こぼれたアイスクリーム』
私の大好きなホームセンター
そこにはソフトクリーム屋さんがある
バニラ
コーヒー
抹茶
いちご
変わり種のマンゴー味
私はいつも
抹茶ソフトを頼んでいた
でもチマチマ
ゆっくりと食べるものだから
だんだんソフトクリームは
溶けていく
「早く食べなさい」
という親の心配をよそに
お手てに垂れ
「あっ」と傾け
ズボンに垂れ
そうこうしてるうちに
どんどんソフトクリームは溶けて
気づけば
コーンの下が湿って垂れてくる
" アイスクリーム大戦争だ "
そして
アイスクリームを食べた後は
毎回のように
手も服もベトベトだ
毎回
口にクリームつけながら
手を洗いに行く
ハッピーセット
ならぬ
悲惨セットだ
……
大人になった今でも
ソフトクリームは好きだ
未だに下が湿って
焦る時もあるが
ある程度食べたら
下をかじって
吸血鬼の如く
勢いよく吸う!
吸いまくる!!
これを小さい頃の私に
伝授したい
これでベトベトになることは
もうないぜ☆彡
ってね、