文月

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『きっと忘れない』


きっと忘れない。
いや、忘れることはできないだろう。

畳の香る部屋、
夕日が差し込む台所、
手作りのいちごミルクを飲んだ、お風呂の時間。

そして、
シーンとした夜の部屋。

眠れなかったことを思い出す。

寝てしまえば朝が来る。
また朝が来てしまう。

でも、眠らなければ仕事に支障が出る。

それでも眠れない。

あのときのオルゴールの音は、
もう聞くことはできない。

同僚と会っているときは楽しいのに、
「じゃあね」と言った瞬間、涙がポロリ。
心に空いた穴は、
そんなに早くは塞がらない。

あのときの孤独は、
きっと忘れない。

心に刺さった深い傷は、
なかなか消えない。

私に向けられた言動、
心をえぐったあの人のことも、
一生忘れない。
許すことはしない。

でも、
あの人のおかげで、
生き方を変えることができた。

あの出来事があったからこそ、
今の自分がいる。
あの出来事があったからこそ、
強くなった自分がいる。

少しだけ、感謝している自分もいる。

許すことはしないけれど。

その出来事があったからこそ、
本当にやりたいことを見つけられた。

心が傷つき、悩んでいる人の
役に立ちたいと決めた。

悩んでいる人の笑顔を見るために、
国家資格を取ります。

悩んだ経験、
辛い経験を通して、

次は、
悩んでいる人を、
私が助ける番です。

あのときの記憶は、
きっと忘れることはできない。

けれど、
あなたのせいで…
あなたのおかげで…

感謝しています。

8/21/2025, 6:57:55 AM