冬休みが始まりました。
寒々とする空気と戦いながら生きる人々が、とても眩しく美しいですね。
さぁそんな今年の冬。冬休み。学生にとって鬼門であろうものは宿題でしょうか。
私のクラスでは以前と比べ提出物は少ないのですが、私にとって難所と言える課題が一つだけ伝えられました。
それは、【文章を書くこと】。
この課題は恩師とも言える先生が読み、評価を付けます。
次の日会うような人に、しかも恩人に見せるなんて、当然ながら緊張します。
しかしそれだけでは難所とは言いません。
大きな理由は、この先生に
『お前は文章を少し勉強しておいた方が良い』
というような話をされたからです。
私の文章は稚拙です。
自覚している問題が沢山あります。
この話をされた状況を言えば、怒るべきだとのことでしたがそれは割愛します。
きっと先生としては、純粋なアドバイスでしょうから。
だから私は、怒る代わりに見返してやります。
成長したなと心の中で呟かせるような文章を見せたい。
どれだけ辛くても、絶対に書き上げてやります。
この壁は、眺めるにしては面白味がありませんから!
_____冬休みは、貓とこたつと原稿用紙を。
皆さま、お身体を大切に。
【冬休み】
思い出には、大抵ひとが関わる。
“自分”という魂が、生き続ける限り。
誕生は、母が命をかけた証。成長は、差し伸ばされた手の数。
_____あなたがその記憶を、“思い出”と呼ぶのなら。
“思い出”をずっと、ずっと覚えていて。
またそれを思い出したとき、また織りなしたとき、
それは【想い出】となるのでしょう。
[想い出]
人生の終着点とは一体いつを指すのだろうか。
医者は答えた。
『それは心臓が止まったときだよ』
旅人は答えた。
『世界の美しさを集め終わったとき』
踊り子は答えた。
『演じることから解放されてしまった瞬間かな』
小説家は答えた。
『千の星に還るときだろう』
神は答えた。
『ない。終焉は新たな始まりさ』
人の終わりは誰かに影響を与え、心に生き続けるのだと。
______つまり終着点は体の死? 思い出? 名声からの解放?
それとも輝き? 通過点? あるいは_______
けれど結局、明確に決める必要はない。
その答えはあなたが定め、あなた自身が見つけるべきだ。
[終点]
運命とやらは存在しない。
「彼女は天女にちがいない」
花が咲くような笑顔。
露をも零すような晴れたその顔。
鈴を転がすような笑い声と、絹のように滑る黒髪。
ホワイトサボンとムスクの、爽やかながら甘い香り。
平和主義かつ博愛主義、閑雲野鶴でありながら質実剛健。
【鶴が飛ぶならば、撃ち落とせば良い】
【天女ならば、帰れぬよう羽衣を隠せば良い】
『 奪 …で 』
嵐が去った後、彼女もいなかった。
『 返 …!』
舞い降りた天女のような彼女は、
雲上の者に羽衣と翼を奪われてしまったのだ。
[花咲いて]
今日は最高の1日だった。明日はどうなるだろうか。
ああ、消えてしまいたい。明日にもならなければ。
今日という日を清算し、明日を早く迎えたい。
時よ過ぎないで。出来るなら明日はまだ来ないで。
今日も明日も、愛すべき日であるはず。
希望の夜。悲願の夜。整然たる夜。願望の夜。愛しみの夜。
さぁ、朝が来た。
ああ、朝が来てしまった。
やっと朝が来たか。
もう、朝が来ちゃった。
嗚呼、朝が来てくれた。
正気に満ちた朝。絶望の朝。照らす朝。光彩の朝。慈しむ朝。
[日の出]