ウーレ

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11/19/2024, 6:42:54 AM

 思い出には、大抵ひとが関わる。

 “自分”という魂が、生き続ける限り。

 誕生は、母が命をかけた証。成長は、差し伸ばされた手の数。

_____あなたがその記憶を、“思い出”と呼ぶのなら。

“思い出”をずっと、ずっと覚えていて。



またそれを思い出したとき、また織りなしたとき、

        それは【想い出】となるのでしょう。




[想い出]

8/10/2024, 12:58:04 PM

 人生の終着点とは一体いつを指すのだろうか。 

 医者は答えた。

『それは心臓が止まったときだよ』

 旅人は答えた。

『世界の美しさを集め終わったとき』

 踊り子は答えた。

『演じることから解放されてしまった瞬間かな』

 小説家は答えた。

『千の星に還るときだろう』

 神は答えた。

『ない。終焉は新たな始まりさ』

 人の終わりは誰かに影響を与え、心に生き続けるのだと。



 
______つまり終着点は体の死? 思い出? 名声からの解放?

       それとも輝き? 通過点? あるいは_______





 けれど結局、明確に決める必要はない。

 その答えはあなたが定め、あなた自身が見つけるべきだ。



 
 



[終点]

7/23/2024, 1:34:22 PM

運命とやらは存在しない。

「彼女は天女にちがいない」

花が咲くような笑顔。

露をも零すような晴れたその顔。

鈴を転がすような笑い声と、絹のように滑る黒髪。

ホワイトサボンとムスクの、爽やかながら甘い香り。

平和主義かつ博愛主義、閑雲野鶴でありながら質実剛健。

【鶴が飛ぶならば、撃ち落とせば良い】

【天女ならば、帰れぬよう羽衣を隠せば良い】




『  奪   …で  』

嵐が去った後、彼女もいなかった。

『   返    …!』





舞い降りた天女のような彼女は、


雲上の者に羽衣と翼を奪われてしまったのだ。



[花咲いて]

1/3/2024, 11:41:32 AM

今日は最高の1日だった。明日はどうなるだろうか。

ああ、消えてしまいたい。明日にもならなければ。

今日という日を清算し、明日を早く迎えたい。

時よ過ぎないで。出来るなら明日はまだ来ないで。

今日も明日も、愛すべき日であるはず。



希望の夜。悲願の夜。整然たる夜。願望の夜。愛しみの夜。



さぁ、朝が来た。

ああ、朝が来てしまった。

やっと朝が来たか。

もう、朝が来ちゃった。

嗚呼、朝が来てくれた。



正気に満ちた朝。絶望の朝。照らす朝。光彩の朝。慈しむ朝。























[日の出]







10/29/2023, 12:23:15 PM

絵を描くことが好きです。

その中で一番楽しいのは人物画。

その人に生命を吹き込んで、生活を見ることが好き。

この子は悩み沈む女学生。彼は機械に夢中な探究者。

その人は神さま。人を蔑む癖があるけど、とってもいい人。

いつか彼らが出会えば…小さな物語が生まれるかな。



こうやって自分の世界に人を創る度、出会わせるたび、

______わたしはヒトではなく神となるような、

彼ら彼女らが歩む人生を見ていたくなる。

______存在そのものが『もう一つの物語』へと変わるのだ。
























『もう一つの物語』

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