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10/22/2024, 12:21:28 PM

衣替え

長過ぎる残暑もようやく落ち着きをみせたらしい、晴天の日。ちょうど休みだったこともあり、これ幸いと洗濯機をまわし、ついでにクリーニングも出してくる。
夏物を片付け、タンスは秋冬用で埋め尽くす。さぁ来い、急な冷え込みもこれでしのげる。
…と思ったのが昨日。気温が下がったのは一日で、すぐさま夏日に逆戻り。何でだよっ、どこいった季節感!

今さら圧縮した夏服を引っ張り出すのは負けた気がしてイヤだ、知らんけど。

くっそ暑いわ~

10/19/2024, 2:05:58 PM

すれ違い

わざとか、わざと避けてんのか。と疑いたくなるくらいタイミングが合わずすれ違うことがある。もちろんただの偶然であり、こちらが思うのと同じように相手もこちらを疑ってるかもしれない。
同じ社内でこうもすれ違うもんかね、大手企業の広い敷地も考えものである。

悶々と数日を過ごし。社内食堂で相席になった人物の提げられた名札に釘付けになる。
「…サイトウ アキラさん?」
「はい…」
突然の声かけに相手は訝しむ。
「あ、急にすみません。俺営業3課のハットリとです。この間から出張費の申請の件で…」
すれ違い続けていた相手に思いがけず会え、意気揚々と喋り出すも。
「あ、人違いです。僕、開発室のサイトウなので」
ハットリさんがご用あるの経理部のサイトウアキラさんですよね。

同姓同名かよっ。すれ違いもここまでくると一生会えない気がするわ。

10/17/2024, 12:02:23 PM

忘れたくても忘れられない

忘れたくても忘れられない記憶がある
別に、毎日、毎時間、毎分毎秒、その事を考えているわけではない
忘れさっている時だってある

それでも、その記憶はずっと付いてまわる
もう何年もずっと

私の懺悔は、*****

10/15/2024, 11:51:31 AM

鋭い眼差し

塚田毅(つかだたけし)、剣道部部長、鍛え上げられた体は太く分厚い。姿勢もいいため本来の身長よりも高く見え、その威圧感たるや。顔も武士のようなキリリとした男前であり、眼光も剣士のそれである。
その塚田の鋭い眼差しが見据えるものは。

つぶらな瞳が愛くるしいアザラシのぬいぐるみ。の山。ワゴンに積まれたアザラシを一匹一匹、眺めている。

「…なー、塚田。まだ決まんねぇ?」
いい加減この場を離れたい。
「まだだ。俺はこの中から一番可愛いヤツを選ばねばならん」
普通の人なら逸らされそうな塚田の鋭い眼差しを受けてもアザラシ達は変わらぬつぶらな瞳で見返してくる。…いや、顔一緒だろ。
塚田の年の離れた妹の誕生日プレゼント。絶対血、繋がってないよね?と疑いたくなる位、可愛い妹の花ちゃんを塚田は溺愛している。今人気らしいこのアザラシのぬいぐるみをプレゼントすることにし、先ほどから最高の一匹を選ぶべく吟味中。
…図体のでかい強面の男がカラフルなファンシーショップで。異様な雰囲気に店内の他のお客様に遠巻きにされる。

ちょっとツラ貸せ。そんな物騒な言葉と共に拉致られ、今に至る。
「一人でいいだろ、俺帰っていい?」
「俺は自分の見た目を把握している。こんな男が一人でこんな可愛いモン選んでたら怖いだろ」
だからって俺が居たって怖いモンは怖いわっ。寧ろ怖さ倍増だわっ。
怒鳴りたいのをグッと堪える。これ以上の悪目立ちは避けたい。

ブラコンパワー、すごいわー。

10/13/2024, 11:38:25 AM

子供のように

子供のように 無邪気に笑って

子供のように 無邪気に傷付ける

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