喪失感
先日押していたアイドルが突如引退をした。あの日から私は喪失感に苛まれている。
世界に一つだけ
世界に一つだけ、と聞いて思い浮かぶのは、どうしたってあの曲。かつての某トップアイドルが歌っていた曲。
あの歌はホントいいよね、好きだ。久々に聴こう♪
胸の鼓動
「ドキドキと高鳴る胸の鼓動、先輩の前だと緊張して目が見れないし上手く喋れない、やたらと汗もかいちゃいます」
「…へー」
「つまり、これって、恋ですよね!?」
「勘違いだよ」
「えぇっ先輩を見るとこんなにドキドキするのに?これが恋じゃなきゃ何なんですか」
「不整脈じゃね?」
入社三年目にして初めて出来た新入社員の後輩。最近挙動不審が過ぎると上司からお小言をもらい、何か悩みでもあるのかと昼飯がてら探りを入れると、先のしょうもない返答がきた。
「胸の鼓動じゃなくて動悸だろ」
「動悸だとすればストレスですかね。そっか、恋じゃなくて、先輩のこと恐いのかも」
だから緊張もするのかと、急に手のひらを返す後輩に俺の胸がドキドキする。
え、パワハラで訴えられる?
踊るように
初めて彼らを、正確には彼を見た時の衝撃は忘れない。普段は見ることのない音楽番組。流れてきた耳に残る曲調に付けっぱなしにしていたテレビに目をやる。流行りのアーティストにも曲にも疎く、パフォーマンスしているグループが誰なのかも分からない。
それでも。まるで歌うように踊る姿に釘付けになる。テレビに出ている立派なプロに対して、ド素人が言うのも烏滸がましいが彼の躍りは群を抜いている。
数分のパフォーマンスに見入り、曲が終わるやいなやググる。今では推し活をするまでになった。
彼らを知るきっかけとなった曲を流すと私の心は踊るように弾む。
時を告げる。
走る、走る、走る…。
月曜日の朝は何だか特別に感じる。これからまた始まる一週間に憂鬱さを滲ませる者、はたまた新たな一週間にやる気を漲らせる者。どこか気だるげな朝の空気を切り裂かんばかりに駆け抜ける。
わが社では。毎週月曜日の朝はミーティングがある。通常業務前に行われるそれに合わせて、月曜日はいつもより早い出社となる。さらに新人となると机のセッティング等でさらに早い出社をせざるを得ない。
なんでよりによって今日寝坊するかなー!いや原因は分かってる、シンプルに二度寝。あと五分…なんて甘えた自分をぶん殴りたい。自分のだらしなさを思えば五分で済むはずないのに。
学生時代陸上部で培った俊足を生かし駅へすべりこむ。陸上やってて良かったー。まさか熱心に指導してくれたコーチもこんな事で感謝されるとは思うまい。
しかし。あと数歩を残し無情にも出発の時は告げられた。
ハイ、遅刻確定ー…