のぞみ

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9/13/2023, 11:22:31 AM

夜明け前


小学2
年生、夜明け前、ナオヤは私に言った。


「絶対に迎えにくるから。待ってて。
必ずまた君に会いにくる。」


「本当に?本当に迎えに来てくれる?」


「あぁ、約束だ。待っててくれる?」


待ってるよ。待ってる。


小学2年生だった私たちは涙ながらにお別れをした。




私達は幼なじみだった。
お互い親は仕事ばかりで私達のことなんてどうでもいいんだ。
子供ながらにそう思ってたから親に泣いたりわがままを言ったりはできなかった。
でも、幼なじみのナオヤだけは私と同じ境遇にいてナオヤといる時だけは楽しかった。

それなのに・・・・・
ナオヤの母親が引っ越すと言ったらしく、ナオヤも当然ついていく。
だから私たちは離れ離れになった。




だけど、君は迎えに来てくれないね。
あれからもう7年も経っちゃったよ。ナオヤ。
お互いもう高校生だよ。


ナオヤは今どこで何をしてる?
小さい頃の約束なんてナオヤの中でなかったみたいになってる?


でもね、ナオヤ。
私はあの頃からナオヤのことを忘れたことは一度もなかったよ。
だからさ。もう一度会いたいよ。



会いたいよっ!ナオヤ。


「会いたいよ・・・・・・・」





「会いに来た。迎えにきたよ。遅くなってごめん。」


えっ?ナオヤ?


少し大人びた、でも小さい頃から変わらないナオヤの声が後ろから聞こえた。



ナオヤっ?


後ろを振り向くと微笑んだナオヤが立っていた。




「遅くなってごめんね。」


「っ!ばかっ!おそいよ!待ってた。ずっとずっと。」



「うん。」




涙を流しながら抱きしめ合った。




ありがとう。また私の前に来てくれて。

                      end


9/10/2023, 11:45:02 AM

喪失感


何かが足りない。
それが大きいからダメになる。

9/8/2023, 11:48:52 AM

胸の鼓動


ドクッン、ドクッン、ドクッン

彼を見るといつも胸の鼓動が異常なくらい高鳴る。

姿を見るだけで
話すだけで


私の胸はお祭り状態。


それが嫌でもなくて。
それがちょっぴり楽しくて。
それが照れ臭くて。



彼を好きになって出会えてよかった。そう思えるんだ。

9/7/2023, 11:13:23 AM

踊るように


君はいつも踊るように生き生きとしている。

そんな君が羨ましくて、輝いて見える。


私は普段あまり喋らないクラスメイトの君に話しかけた。



「ねぇ、なんでそんなに生き生きと自由にいられるの?」


初めて話した君は目を丸くして、笑った。



「ははっ!面白いこと言うね。
別に生き生きとしてるわけではないけど。
俺には佐倉さんは何かに縛られているように見えるな。」


縛られてるように見える、か・・・・・・・


「ねぇ、佐倉さん。佐倉さんの人生なんだよ?
誰のものでもない佐倉さんの。
だからさもっと軽く考えていいんじゃない?
佐倉さんが何を悩んでるのかは分からないけど、一度しかない自分の人生なんだよ?
親や他人にこうあるべきだなんて決められて自分のしたいことを見失っちゃダメだよ。
生き方は自分で決める。」


私の人生・・・・・・・。


生き方は自分で決める。
自分を見失わない。


少しだけ心が軽くなった。



「ありがとう。」


お礼を言うと君は眩しい笑顔で頷いた。

9/6/2023, 10:33:17 AM

時を告げる


小説家になりたいと初めて自分の中で強い目標ができた小学5年生のあの日。

あの日からずっと迷って迷って迷りまくってきたけど、結局親には言えない。

お姉ちゃんは「本当になりたいと思ってるなら言えるはずでしょ?」そう言うけど、言えない。

だって怖いから。反対されるのが。お前には無理だって。現実見なさいって言われるのが。

怖い。


今、私は小さいやつだけど、小説を書いて選ばれたら今までよりは多くの人に見てもらえる企画にエントリーしようと小説を書いている。
それで結果が出たらちゃんとやって言いたい。


あの日、小説家になりたいと思った日から何も成長してないって前は思ったけど、一歩踏み出してみる。

上手くいくか、選ばれるかはわからない。
でも、とりあえず今はいい小説かけるように頑張ろう。


「書く週間」という素敵でありがたいアプリで私の小説を見てくれる人もいるんだから。


せめて、今を精一杯頑張る。
昨日の自分を越えられるように。

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