遠い日の記憶
『だれか助けて。助けてよ、お願い。美来(みく)を助けて。僕ははどうなってもいいからこの子だけは。この子だけは助けて・・・・・・・』
人通りの少ない公園でみくという女の子を抱きかかえながら4歳ぐらいの男の子は泣きながら祈っていた。
「みくー、早く支度しなさい〜。
遅刻するわよー」
上からそんな声が聞こえてきて時計を慌ててみると電車ギリギリの時間だった。
あーもう、最悪!久々にあの夢見たと思ったら寝坊しちゃった。ほんとついてない。
何故か小さい頃から1ヶ月に1回ぐらいのペースで今日みた男の子が女の子を抱えて祈ってる夢を見るんだよね。
何でだろう。
その夢で朝方の4時ぐらいに起きちゃって、まだいいや
って2度寝しちゃった結果がこの有様だ。
焦りながら全力で廊下を走り家を出る。
それから汗だくになりながらも全力疾走したら何とか電車に乗ることができた。
学校近くの駅で下ろしてもらってそこからまた激走だ。
あー、やばい!きつい〜
「セーフ!!間に合った〜」
なんとか間に合った〜
「間に合ったっていうかほんとにギリギリだけど」
まなが苦笑いしながらも声をかけてきてくれた。
まなは小さい頃からずっと一緒でなんでも言い合える親友なんだ。でも同い年って言ってもまなのほうが全然しっかりしてるし、頭いいんだけどね。
だからよく相談に乗ってもらうんだー。
「あっ、まな!おはよー!!そうなんだよー
寝坊しちゃって全力疾走で走ってきた!」
おかげで朝から汗だくだよー
「もっと余裕持って起きなよ?」
「はーい。」
まなと話しているといつもよりみんなが騒がしいことに気づいた。
どうしたんだろう?今日なんかあるのかな?
「ねーねぇ、何で今日はこんなにいつもよりみんなうるさいの?なんか教室全体が浮気立ってるっていうか」
まなは知ってるかな?
「あんた知らないの?
今日転校生が来るらしいの。男子か女子かはわからないけど。」
「転校生?こんな時期に?」
今は2学期中場ぐらいだ。こんな時期に転校生が来るなんて、なんか事情があるんだろうか?
「そうなのよね。こんな中途半端な時期に何で来るのかしらね?」
まなと話しているとチャイムがなって先生が入ってきた。その後ろに転校生?もいる。男子だ。
「おはよー、お前ら席につけー
なんかもう伝わってるみたいだか、転校生だ。
おい、羽矢。自己紹介。」
先生が促すと転校生は頷いて言った。
「羽矢 洸夜(はねや こうや)です。よろしく。」
羽矢くん?が挨拶をすると一斉に教室が騒がしくなった。
理由はめっちゃ顔が整っていてかっこよかったから。
クールで、でも決してそっけなくはないから親しみやすい雰囲気の男子だ。
その時
羽矢くんと目が合った。
懐かしい・・・・・・・・・・・・・・。
会ったこともないのに何故か無性に懐かしい気持ちになった。
なんだろう。この気持ち、心が温かくなるような。
羽矢くんはこっちを向いて固まっていた。
目を大きく開いてびっくりしているように見える。
私は目がお互いに離せなくて、時間が止まったように固まっていた。
「・・・・・・ふ・・・ゃ・・ぉい!古屋!」
わっ!何?呼ばれてる?
我に返って、前を見ると先生は困った顔で私を見ていた。
「はっ、はい!何ですか?」
「まったく、しっかりしてくれ。何回も呼んでるのに古屋返事しないから。お前の後ろ空いてるだろ?そこを羽矢の席にするから羽矢に分かるように名前呼んだんだ。」
全く、気づかなかったな。
羽矢くんが私の後ろに?
私が色々考えているうちにも話は進んでいてもう羽矢くんはこっちに向かって歩いてきているところだった。
こんなにドキドキしたのは人生初なんじゃないかって思うほど、心臓が高鳴る。
だからと言って羽矢くんの方をずっと見ておくなんてことは出来なくてただ、ドキドキしながら前を向いとくしかない。
すると
「ごめん。」
えっーーーー
羽矢くんは驚くべき行動をとったのだ。
いきなりわたしの前にしゃがみ込んでギリギリです制服で隠れている二の腕を確かめるように見てきたんだ。
「ちょっと、なにっーーーぇ?」
何してんのよーって言おうとして羽矢くんの顔を見ると
羽矢くんはすごく真剣そうな泣きそうな顔をしていた。
びっくりした。
けど、真剣な顔をみたら怒るなんて出来なくて羽矢くんが離れるのを待つしかなかった。
ちょっとしてから羽矢くんは離れて
「いきなりこんなことしてごめん。」
と、泣きそうなホッとしたような優しい笑顔で言った。
「ううん、大丈夫。」
もう、何がなんだか。
結局、何がしたかったんだろうか。
私はみんなの視線を感じながら前に立っている先生の方を向いた。
続く
読んでくれてありがとうございました。
空を見上げていると
ああ、何で才能ないんだろう。
ああ、何で私はお姉ちゃんみたいに上手くやれないんだろう。
ああ、何で愛されてる感じがしないんだろう。
ああ、何で諦めがつかないんだろう。
ああ、何で友達と仲良く出来ないんだろう。
ああ、何でこんなにちっぽけなんだろう。
ああ、何で友達の仲良くすることに気がわかないんだろう。
ああ、何で上手く書けないんだろう。
いろんな思いが出てくる。
そうするうちに私は結局どうしたいのかさえ分からなくなる。私は何がどうしたら満たされるの?
親に認めてもらえたら?
小説を認めてもらえたら?
自分の心なのにわからないな。
私はどうすればいい?
どこにいけばいい?
なんて言えばいい?
自分の心さえちゃんと分かってないんだから、他人の心なんて理解できるはずがないだろう。
でも、わからない。
自分がわからない。
将来、どうしたいのか。
小説家になりたい?
親にも気持ちを話せないくせに?
そんなたくさんの思いが私を支配するけど、
青空を見てると
まあ、いっか。
今はいっか。って現実逃避する
けど明日また悩む。
今この瞬間一瞬だけは空に助けられる。
楽になれる。
ありがとう。
明日は今日よりもっと晴れますように。
「何で?別にいいじゃんこんぐらい!いちいち文句言わないでよ!」
「はぁー?さりんが悪いんでしょ?
こんな作業ぐらい丁寧にやってよ!」
私・さりんが親友の夏奈(なつな)と喧嘩したのが一週間前だった。ささいなことだったけど、お互いにムカついてお互いに謝らずにいたら一週間が経っていた。
今日もお互い素直になれず私達は別々に帰る。
早く仲直りして前みたいに戻りたいけど、なかなか素直になれない。
でも、たぶん夏奈も私とおんなじふうに思ってる。
私と夏奈は小学校の頃からずっと一緒だった。
だから、何となくわかるんだ。
私達は考えが似てるから。
だからそんな似たもの同士私達が喧嘩したのは久しぶりだった。
仲直りしたいな。
そう思いながら、1人家に帰った。
「あなた達をこの中に閉じ込めました。この中から抜け出したければ、問題に答えながらこの世界から抜け出しなさい。しかし、さまざまな試練が待っています。
これを受けるか受けないかはあなた達次第ですか、受けなかったらこの中から一生出ることは出来ません。
どうしますか?」
突然、謎の男がそう言った。
どういうこと?
私はさっきまで家に帰る途中で道を歩いていた。
これは夢なの?
びっくりしながら周りを見渡すと隣に夏奈がいた。
なんで、夏奈がいるの?
「どうしますか?この試練を受けますか?受けません「何で?別にいいじゃんこんぐらい!いちいち文句言わないでよ!」
「はぁー?さりんが悪いんでしょ?
こんな作業ぐらい丁寧にやってよ!」
私・さりんが親友の夏奈(なつな)と喧嘩したのが一週間前だった。ささいなことだったけど、お互いにムカついてお互いに謝らずにいたら一週間が経っていた。
今日もお互い素直になれず私達は別々に帰る。
早く仲直りして前みたいに戻りたいけど、なかなか素直になれない。
でも、たぶん夏奈も私とおんなじふうに思ってる。
私と夏奈は小学校の頃からずっと一緒だった。
だから、何となくわかるんだ。
私達は考えが似てるから。
だからそんな似たもの同士私達が喧嘩したのは久しぶりだった。
仲直りしたいな。
そう思いながら、1人家に帰った。
「あなた達をこの中に閉じ込めました。この中から抜け出したければ、問題に答えながらこの世界から抜け出しなさい。しかし、さまざまな試練が待っています。
これを受けるか受けないかはあなた達次第ですか、受けなかったらこの中から一生出ることは出来ません。
どうしますか?」
突然、謎の男がそう言った。
どういうこと?
私はさっきまで家に帰る途中で道を歩いていた。
これは夢なの?
びっくりしながら周りを見渡すと隣に夏奈がいた。
なんで、夏奈がいるの?
「どうしますか?この試練を受けますか?受けませんか?」
私が混乱しているのは無視して謎の男はそう告げる。
「何ですかあなた、ここはどこ?
もとの場所に私を返して!」
夏奈が焦った顔で言う。
「いいえ、返すことは出来ません。
あなた達に残された選択肢は試練を受けるか受けないかのどっちかです。そして、受けるとしたら2人一緒にです。手を取り合って進むのです。」
意味がわからない。
しかも、今夏奈とは喧嘩中だしすごく気まずい。
「どうすんの?こんなとこ意味わかんないけど、ここから出してもらえるには試練を受けるしかないし。しかも
さりんと一緒なんて上手くできるか不安しかないけど。」
何よ。その言い方。
一緒に行動しないとなら今だけでも仲良くしようなんて
気持ちないの?
ムッとして言い返す。
「別に、出れないならやるしかないでしょ。
早くいこ。」
私もそっけない言い方になってしまった。
隣を見ると、夏奈もムッとしていた。
「そうね。じゃあ、受けます。この試練。
何すればいいんですか?早く帰りたいです。」
夏奈がそういう時男は話した。
「あなた達はまずこの先にある扉を開けたら試練を受けてもらいます。
しかし、試練に失敗すると、試練はもっと難しくなりそして追い手がつきます。その追い手に捕まったらまたこの場所から一からのスタートとなります。」
嘘!?あまりにもそれは厳しすぎない?
しかも追い手がつくなんて・・・・・・・・。
よりにもよって喧曄中に夏奈と一緒に行動なんて。
「では、スタートです。お気をつけていってらっしゃい
ませ。」
よし。とにかく行こう。
と、私が決心した頃には夏奈は既に扉を開けてこっちを向いていた。
早くしろと言いたげな顔をしてこっちを見ている。
さすがに何年もしていなかった喧嘩の溝は深いようだ。
喧嘩する前はこんなんじゃなくて、喧嘩なんて考えられないくらい夏奈のこと大好きだったのに。
少し切ない気持ちになりながらも扉の方へ向かう。
これから私達2人でやっていけるかな?
不安を抱きながらもその扉を潜った。
最初に扉を潜って待っていたのは
黒の扉だった。
今ぐぐったのにもう一度潜らないといけないらしい。私達がもう一度潜ろうとした時
「ライトを手に取って下さい。そして、2人一緒に行動して下さい。では、どうぞ。」
ライト?言われた音声に従ってライトを手に取り今度こそ扉を潜る。
そこには何もない暗闇だけが待っていた。
でも、それが私にとって何よりも恐怖だった。
暗いところが苦手。
小さい頃、怖いことがあってそれ以来暗いところは苦手だった。
怖い。
思わず、足が止まってしまう。
「大丈夫?」
それは夏奈も知っていて、こっちを心配そうに見ていた。
明らかに怖がって前に進めない私を察したのだろう。夏奈はため息をついて手を伸ばしてきた。
「ほら。いくよ。早く進まないと帰れないんだから。」
相変わらず言い方はそっけなかったけれど、今はそれどころじゃなくありがたく手を繋いでもらった。
そうしていると少し怖さが和らいだ。
2人で一緒に歩いていると
音声が聞こえてきた。
「今から言う質問に答えなさい。」
本格的に始まる。試練が・・・・・・・・
続く
終わりにしよう
終わりにしたいこんな自分の気持ちに踏ん切りをつけたい。小学6年生の頃からずっと前に踏み出せずにずっと曖昧なままだ。変わりたい。踏み出したい。
そえ思うけど、覚悟が足りなくて中途半端に思いだけで終わる。
終わりにしようなんていえない。
弱いから、怖いから終わりにできない。
いつか終わりにしたい。
でも早くしないと手遅れになるよね。
手を取り合って
「何で?別にいいじゃんこんぐらい!いちいち文句言わないでよ!」
「はぁー?さりんが悪いんでしょ?
こんな作業ぐらい丁寧にやってよ!」
私・さりんが親友の夏奈(なつな)と喧嘩したのが一週間前だった。ささいなことだったけど、お互いにムカついてお互いに謝らずにいたら一週間が経っていた。
今日もお互い素直になれず私達は別々に帰る。
早く仲直りして前みたいに戻りたいけど、なかなか素直になれない。
でも、たぶん夏奈も私とおんなじふうに思ってる。
私と夏奈は小学校の頃からずっと一緒だった。
だから、何となくわかるんだ。
私達は考えが似てるから。
だからそんな似たもの同士私達が喧嘩したのは久しぶりだった。
仲直りしたいな。
そう思いながら、1人家に帰った。
「あなた達をこの中に閉じ込めました。この中から抜け出したければ、問題に答えながらこの世界から抜け出しなさい。しかし、さまざまな試練が待っています。
これを受けるか受けないかはあなた達次第ですか、受けなかったらこの中から一生出ることは出来ません。
どうしますか?」
突然、謎の男がそう言った。
どういうこと?
私はさっきまで家に帰る途中で道を歩いていた。
これは夢なの?
びっくりしながら周りを見渡すと隣に夏奈がいた。
なんで、夏奈がいるの?
「どうしますか?この試練を受けますか?受けませんか?」
私が混乱しているのは無視して謎の男はそう告げる。
「何ですかあなた、ここはどこ?
もとの場所に私を返して!」
夏奈が焦った顔で言う。
「いいえ、返すことは出来ません。
あなた達に残された選択肢は試練を受けるか受けないかのどっちかです。そして、受けるとしたら2人一緒にです。手を取り合って進むのです。」
意味がわからない。
しかも、今夏奈とは喧嘩中だしすごく気まずい。
「どうすんの?こんなとこ意味わかんないけど、ここから出してもらえるには試練を受けるしかないし。しかもさりんと一緒なんて上手くできるか不安しかないけど。」
何よ。その言い方。
一緒に行動しないとなら今だけでも仲良くしようなんて気持ちないの?
ムッとして言い返す。
「別に、出れないならやるしかないでしょ。
早くいこ。」
私もそっけない言い方になってしまった。
隣を見ると、夏奈もムッとしていた。
「そうね。じゃあ、受けます。この試練。
何すればいいんですか?早く帰りたいです。」
夏奈がそういう時男は話した。
「あなた達はまずこの先にある扉を開けて5問の問題を受けて下さい。
しかし、一問間違えるごとに問題は難しくなりそして追い手がつきます。その追い手に捕まったらまたこの場所から一からのスタートとなります。」
嘘!?あまりにもそれは厳しすぎない?
しかも追い手がつくなんて・・・・・・・・。
よりにもよって喧嘩中に夏奈と一緒に行動なんて。
「では、スタートです。お気をつけていってらっしゃいませ。」
よし。とにかく行こう。
と、私が決心した頃には夏奈は既に扉を開けてこっちを向いていた。
早くしろと言いたげな顔をしてこっちを見ている。
さすがに何年もしていなかった喧嘩の溝は深いようだ。
喧嘩する前はこんなんじゃなくて、喧嘩なんて考えられないくらい夏奈のこと大好きだったのに。
少し切ない気持ちになりながらも扉の方へ向かう。
これから私達2人でやっていけるかな?
不安を抱きながらもその扉を潜った。
続く
優越感、劣等感
私は日々の生活の中で常に劣等感を抱いている。
羨ましい。
私はこうはなれない。
私ができないことを簡単にできるあの子がずるい。
先生に特別扱いされていてずるい。
私もあの子のように頭がよくなりたい。
それに対し、自分より下の子をみて優越感に浸る。
あー、自分って最悪だなって思うけど思わずにはいられない。
みんなそうじゃない?
例えば、テストの点数を友達に聞く時、自分より頭がいい人よりも悪い人に「何点だった?」
って聞いちゃわない?
それって、自分の下を見つけたいからだよね?
自分より下はまだいて自分はこの人よりはマシなんだって思いたいんだよね?
少なくとも私は頭のいい人を見ると、羨ましくてたまらなくなる。
これって私だけだったり?
いいなー、こうなりたい。こうありたいって。
結局、自分の下がいると安心するけど自分の上に対しては自分にないものを羨んでないものを欲しがる。
でも、時々思うんだよね。
私は頭が悪い。
でも、頭が悪いから今の私がいるわけじゃん?
もし、頭が悪くなかったら今とは違って難しい本ばっかり読んでたかもしれない。頭が良かったら、頭の悪い私がこれまで読んできた本とは出会えなかったかもしれない。
ひょっとして、本の面白さにも気づいてなかったり?
それはないか。
そう考えれば、今の自分で良かった、、、のかな?
でも、やっぱり何でもできる人うらやましいな。