日の出
過去の自分が二の句を継げなくなるくらいの
あり得ないような未来を作れたらいい
咲かない、咲こうとも思わない
なんの願いもないように思える日々の先に
こんな未来があるなんて信じられないと
感動を通り越した不信感まで抱かせてあげたい
可哀想。大きなお世話だね。でも可哀想。
昔から、あの子の嫌いな言葉は可哀想。
黒い窓の向こうにいる
面倒ごとは起こさない、厄介ではないが存在のメリットはない
そんな1人の子供を迎えに行きたい
調子が最悪な時の自分が本来のエネルギーだって
無責任な記事に書いてあった
その通りかもしれない
それでも良いよ
この際大きな問題じゃない
ナイトモード設定だっただけ
今まで時間指定だっただけ
ライトモードのスイッチは
古くさい思い出の中にあるはずだから
私はこのまま、愚かなまま、無知なまま
臆病な新参者として生きていくよ
今年の抱負
私は私になります。
再スタートを切ります。
私は再生します。
私は私を救います。
私は華を咲かせます。
私の中の私に、覚めたままで夢を見せます。
新年
明けましておめでとうございます。
昨年もたくさん読んでくださり、本当にありがとうございました。
今年も一緒に、進んでいきましょう。
1年間を振り返る
取り巻く状況は水槽のようだった。
苦しくなるほど他の世界がよく見える時代故の
自分になり切れない焦りで息継ぎに失敗したりしていた
本心はいつも世間と反対になるばかり
時代の暴風は矮小な自我を吹き飛ばそうとしたけれど
自分だけの答えと気づきを得ようとする
割に合わない思考や行動を諦めないために耐えた
それを美学とさえ思い込んでいたから
文字通り泣きながらやり過ごした
そんな、延命のような時間だった
馬鹿だね、本当に
賢く生きる戦略なんていくらでもあるのに
基本的に苦しくて効率の悪い方法が
最も答えと気づきを生むって体感してしまったから
馬鹿なままでいる覚悟なんか決めてしまったよ
後悔はしてないよ
来年はもっと馬鹿になるよ
馬鹿は死んでも治らないらしいからね。
みかん
ユーザー名だった。
最も自分らしくいられるアバターの名前だった。
姿も知らない人たちから呼ばれるたびに
私は「私」になっていった
解離したまま消えてしまうような気がしていた私にとって、それは命を救うことに値した。
インターネットは宝物になった
当時出会った人は今も、本名を知っているのにこの名前を口走る。
呼んだ自覚さえないほどに馴染んでいるようで
それがとても嬉しくてたまらない。
私は今日も、なんてことない果物の名前に守られている。