入道雲
沸き立つような雲を無邪気に追いかけた。
あの夏が恋しい。
あなたがいたから
あなたがいたからこの言葉からどんなことがれんそうできましたか?
だれかの幸せな光景、悲しい光景?悲惨な光景?
きっと想像できたものは人により違うでしょう。
でも、貴方が想像できたのは間違いなく。
あなたをこの世に産み落とす人がいたから。
あなたがいたから私もこの世界にいるのでしょうね。
岐路
みんな何かの選択をして今がある。
人生の岐路に立つと言うけど、
いつだって岐路に立っているよね。
どちらを選べばいいのがな。
答えは分からない。
分かれば楽なのかな。
世界の終わりに君と
突然だが聞いてほしい、今日世界が終わるらしいのだ。
自分は村人Eぐらいのポジションの人間だ。
まぁ自分のことは、置いていて貰って全然構わない。
少しだけ自分の話を聞いてくれると嬉しい。
現在自分は電車で出勤中だ。
世界が終わるのに働きに行くのかって思うだろう。
自分でもそう思う。
なぜ世界が終わるというのに働かなければならないのだろう。
こうなるのなら、もっと早く退職するべきだった…
そして、電車の中は同士が何人かと恋人や夫婦の人で混み合っている。
「ねぇ〇〇くん死ぬ時もずうっと傍にいてね♥」
「当たり前だろずっと一緒だ」
若い男女が恋人繋ぎでそう言っていた。
『貴女と一緒にいれて幸せでしたよ。
来世でも貴女を探しますね』
『まぁ嬉しいわぁ。
私も幸せでした、来世でもよろしくお願いしますね』
こちらの老夫婦も穏やかにそう話していた。
朝から何を見せつけられるのだろう…
そして自分は生まれてこの方何をしてきたのだろうか…
世界が終わるというのに一緒に居たいと思う人がいない。
自分は心で泣きながら人生最後の仕事に取り掛かるのだ。
来世があるなら一緒に居たいと思う人と出会えますように!!
誰にも言えない秘密
人には人には言えないこともあるだろう?
清廉潔白に生きてる人のほうが珍しいのでは?
私は友人、家族にも言えないことがある。
この秘密は墓場まで持って行くつもりだ。
誰の前でも優しい人の私。
実際の私は獣ような人間だ。
けれど、これを知られたら友人だろうが、家族だろうが離れていくだろう。
理性で繋ぎ止めているからまだ人間でいられる。
この秘密が露呈するときは私が人を捨てる時だろう。
どうか一生秘密が誰にも知られませんように。
居るはずも無い神に祈りながら、私は今日も私を演じて生きていくのだろう。