お題:みかん
冬になると、一家総出でみかん狩りをしていた。
山に行ってみかん畑のみかんを採る。
何となく、自分より高いところにあるみかんを採りたかった。
みかんの木に登ったり、木の内側に入ったりした。
お昼休憩するとき、ご飯を食べ、そしておやつにみかんを食べる。
数日かけて収穫するとコンテナいっぱいになるみかん。
冬の恒例行事
お題:冬休み
大人になると、縁のない言葉。
クリスマス、正月も働き詰め。
あぁ子ども時代に戻りたい。
働いても、税金、病気の治療代でお金がない。
働くために病院に通い、そして税金をとられ残りは生活費で無くなる。
本当に休めるなら休みたい。
お題:手ぶくろ
昔母にもの凄く怒られたことがあった。
「ただ手袋が欲しかっただけなの」と言い訳をした。
あれは深々と雪が降る季節だった。
生物すべての命が止まったような気がした。
ワコは冬が嫌いだった。命を全部とってしまう冬が嫌いだった。
ワコは、ある日、母と商店街で買い物をして帰る途中に目に入った手袋が欲しくなった。
赤い毛糸のモコモコの手袋が何故かワコの心を掴んだ。
「おっかぁワコこの手袋ほしい!」ワコは、母に言った。
「ワコにはこの手袋は大きすぎるからダメよ」と母はワコにピシャリ言うと家に連れ帰られた。
家に帰ってもワコは手袋のことを忘れら無かった。
母も父も寝静まり家の中はシーンと静まり返っている。
両親が寝ているのを確認すると、ワコは母が台所に溜め込んでいる棚へ行く。
そしてビニール袋を数枚取り出すとハサミでチョキチョキと切り始めた。
最初は簡単に行くと思い切っていった、しかし上手く切れない。
周りにはビニール袋の残骸が増えていく。
チョキチョキ切り始めてどれくらいの時が経ったのか、ワコは次第に眠くなり始めてきた。
やっと納得できる形にしたワコは切ったビニール袋の残骸をゴミ箱に放り込んで布団に駆け戻った。
小さいビニール袋の残骸があった気がしたけど見なかったことして布団に戻った。
布団の中で自分が作った手袋を見た。
お世辞にも手袋とは呼べるようなものではなかった。
ビニール袋にただ穴が空いただけの手ぶくろだ。
それでもワコは何だが達成感で眠った。
そして、翌朝台所の散らかった惨状を知った母から、ワコはゲンコツを貰った。
改めて手ぶくろを見るとあの赤い手袋には程遠いものだった。
「やっぱりあの手袋がいいなぁ」
ワコは呟きながら作った、寒さも凌げない穴の空いた袋を捨てるのだった。
お題:変わらないものはない
物も人も変わらないものはない。
物は劣化し壊れ、人は老化して死んでいく。
『愛は永遠だ』という人もいるが、愛に永遠はないだろう。
愛は有限だ。
無償の愛をくれる人も与える人も居ないだろう。
気持ちの移り変わりは誰にも止められない。
見限られる時はあっさりと見限られるだろう。
変わらないものはないのだから驕らずに生きていけ。
クリスマスの過ごし方
外は雪が降っていて、身も凍るような寒さだ。
今年はホワイトクリスマスだった。
クリスマスケーキとチキンをを予約していた。
取りに行かなければと思うがコタツに入った自分は取りに行くのが億劫で仕方ない。
家の中は寒いが暖房器具のおかけで常に快適に過ごせる。
コタツに入ればぬくぬくだ。
もうコタツから出たくないけど、今年はいつもより奮発して美味しいケーキ頼んだ!
甘さ控えめのモンブランのケーキ。
「良し、面倒だけど行くぞ!」
自分は目的のケーキとチキンをとりに向かった。
企業の罠に踊らされてる自覚はあるが、仕方ない。
だって美味しいご馳走作る彼ら悪いんだと思う、クリスマスだった。
「帰ったらぬくぬくのコタツで美味しいご馳走食べるぞ!」