「いいですかピノキオや、嘘をついてはいけませんよ。嘘をつくと鼻が伸びますからね。」
と言った魔女の鼻が伸びたのを見たピノキオ。
!マークじゃ足りない感情で宇宙猫です。
(!マークじゃ足りない感情)
ピノキオのオマージュ、魔女も伸びるんかいっ!!!!
「はぁはぁはぁ、もう少しで頂上だ」
雲を突き抜けた先の山頂は目の前にそびえ、太陽に照らされながらも標高のせいでひんやりとした空気に包まれていた。
『なぁ北風よ、この者の服を脱がした方が勝ちというのはどうかな?』
『ああ太陽よ、臨むところだ』
「ん?幻聴か?相当疲れが溜まっているんだな、ハンガーノックにでもなったら大変だ。もうすぐ山頂だがここらで行動食を食っておくか」
リュックを下ろし、行動食を取り出す。
上着の首元を少し緩め眼下に広がる景色を見ながら食べる。
『なぁ太陽よ、まだ何もしていないのに少し脱いだぞ、これはどうするか?』
『ああ北風よ、これでは勝負にならない。他の者を探そう』
「また幻聴が聞こえる。酸素不足かもしれないな。酸素缶はどこにしまったっけ?」
そしてしばらく休憩をとり再び山頂へ向けて登りだした。
(君が見た景色)
北風と太陽のオマージュ、登山者君が見た景色は相当綺麗なのだろう。
鬼ヶ島の攻略は、鬼達の策略によって失敗した。
お供の犬は、新鮮な牛骨を置いたトラップにかかり、きびだんごより骨だとおやつタイムに入ってしまった。
お供の猿は、新鮮なバナナをはじめ新鮮なフルーツ盛り合わせを置いたトラップにかかり、きびだんごよりフルーツだとおやつタイムに入ってしまった。
お供のキジは、餌を置いた籠のトラップに入り捕まってキジ鍋にされてしまった。
そして桃太郎は、何とか鬼の親分が居る部屋に突入出来たが、入り口横にあったタンスに小指をぶつけて。
この屈辱とあの痛さは言葉にならないものだ。
(言葉にならないもの)
桃太郎のオマージュ、タンスにごん、え?聞き覚えがあるフレーズだって?気にしない気にしない。
「夏祭りで流しそうめんをするから竹取名人のあんたが太い竹を切ってくれないか」と言われて明るいうちから竹を切って山を降りてきた。
集落の公民館前で竹をふたつに割った。
とお爺さんの調書には書いてあった。
夏になると、連れられて行ったお爺さんの思い出を思い出す。
真夏の記憶は、消える事は無いだろう。
(真夏の記憶)
竹取の翁のオマージュ、光ってても明るいうちじゃねぇ。
「いいですか、決して覗いてはいけません」
そう言って戸を閉めた後、響き出した機織りの音。
と思ったらすぐ止まる機織りの音。
心配になって言いつけを破って戸を少し開けると…
いつの間に取ってきたのか大量買いしてあるはずのアイスクリームの容器が床に転がり、機織りの椅子に座って新しいアイスクリームの蓋を開けようとしているツルが居ました。
そして1口食べた所で覗かれていることに気付いたツルは、大慌てで飛び去っていきました。
残されたのはこぼれたアイスクリームと、空容器。
機織りは音だけで一切織られていないのでした。
(こぼれたアイスクリーム)
ツルの恩返しのオマージュ、恩返しというか仇返し。