ドンドン!!と季節外れの早打ち花火が上がる。
どこかでお祝いでもしているのだろうか。
まぁ俺には関係ないなと、いつもの様に釣竿と籠を持って海へ向かう。
今日は凪だろうから岬の先端まで行ってみようかな等と計画を練りつつ海岸線まで来た。
未だ花火は何発も打ち上がり空に溶けていく。
打ち上げ台のある砂浜は人集りがあり近付けそうもないし、近寄る道理もない。
さぁさぁ釣りをしよう。
(空に溶ける)
浦島太郎のオマージュ、こんだけ騒がしい日もあるだろうな。
山姥に捕まってしまった小坊、お師匠から御守りにと渡された3枚の御札を使うタイミングを見計らっています。
とにかく、山姥の視線から隠れなければなりません。
そこで考えた小坊は言いました。
「厠に行かせてほしい」
山姥はすぐに答えます。
「駄目だ。厠に行くふりをして逃げるのだろう?」
そこから押し問答が始まりまして
「逃げないから厠に」
「駄目だと言っているだろう!」
「どうしても?」
「どうしても!」
「じゃあここで漏らしてもいい?」
「漏らしたらすぐに食ってやる」
「漏らして汚いのに食うの?本当に?」
「そりゃ洗ってから食うさ」
「どうしても…食うの?」
「ああ食うさね」
「どうしても?」
「どうしても!!」
そんなやり取りをしている内に本当に厠に行きたくなった小坊、漏れそうなのを我慢して冷や汗だらだらです。
(どうしても…)
3枚の御札のオマージュ、もうどう足掻いてもピンチしかない小坊の様子。
おばあさんがいつもの様に川で洗濯をしていると上流から桃が流れてきました。
「大きな桃だ、おじいさんと一緒に食べようかね」
おばあさんは桃を拾い上げました。
その時、上流からおじいさんが流れてきました。
「おやおや、楽しそうに流れておるわ」
「いや、まってマッテ待って!!おじいさん流されちゃったよ!!?」
慌てたおばあさん、何か掴まる物をと持っていた桃をおじいさんに向かって投げましたとさ。
(まって)
桃太郎のオマージュ、おじいさん流されたし桃は投げちゃったし、この後どうなるんだろうか?
この外の世界はどんな感じなのだろう?
狭い円筒型の空間に1人でしばらく居るが、ここを自力で出ることは出来ないようで、本当にここから出られるかも怪しいところだ。
この空間の外はまだ知らない世界が広がっていて、ここを出れたら色んな場所へ行けるのだろうと想像して時間を潰す。
まだ知らない世界のまだ知らない誰かがこの空間から出してくれなければそれも叶わない。
(まだ知らない世界)
かぐや姫のオマージュ、竹の中で待っているかぐや姫の様子。
さぁそのランプをこっちによこせ!!
頭上で意地悪そうな魔法使いが手を伸ばしてランプを奪おうとしてくる。
渡してなるもんかと必死に抵抗するが、崩れそうな縁を片手で掴んでいるだけのこちらが分が悪い事は明確だ。
ランプを奪われたらきっとこのまま突き落とされるに決まっている。
早く渡すんだ!!
と魔法使いの手がついにランプを掴んだ。
渡さないと必死になるが縁が崩れランプにぶら下がる状態になってしまった。
魔法使いは重さに耐え切れそうもないようで、それでも踏ん張っている。
もう自分も力が残っていない。
手放す勇気が必要かもしれない。
(手放す勇気)
アラジンと魔法のランプのオマージュ、魔法使いとランプの奪い合い中戦略的撤退を選択しそうなアラジンのようす。