もういい大人なんだから、いつまでも落ち込んでないで働いて来なさい!
そう言われていつも木を切っている山へ出てきた。
先日この山にある池に斧を落としてしまったのが原因で落ち込んでいたわけだ。落とした斧は普通の鉄の斧だが、この仕事に就く際に買って今まで使ってきた唯一の斧だった。
今日は祖父が使っていた斧を借りて来た。
祖父も若い頃にこの池に斧を落としたことがあると言っていた。そしてボケて亡くなる直前に「暖炉の上の金銀の斧は池に住む神様に貰った物だから家宝として大事にしなさい」と言っていた。
自分が落とした時には何も起こらなかったのだし、池に住む神様なんて迷信だと思っていた。
木を切る気にもなれず池まで来た時に、池のほとりに見覚えのある斧が置かれていた。手に取ってしっかりと握り込む。間違いない自分の斧だ。
子供のように今まで落ち込んでいた気分が晴れ、子供のようにうかれて、そのまま子供のように池に落っこちた。斧を持ったままで…
(子供のように)
金の斧銀の斧のオマージュ、最後ホラー気味
学校の帰りの会が終わったらすぐに校庭に集まる。
いつものメンバーがどんどん集まって、今日はなんの遊びをするか相談が始まる。
放課後は宿題より遊びが優先されるのは当たり前だ。
ランドセルが積み上げられた校庭に夕日が射すまでの自由な放課後を遊び尽くそう。
(放課後)
ステージのカーテンが少しずつ上がっていく。
その隙間から割れんばかりのカーテンコールが聞こえる。焦らすかのようにゆっくりとカーテンが上がっていく。
ステージ上の演者達はそのコールに応えるように胸を張って満面の笑みを浮かべている。
カーテンが上がり切り、1列にキレイに並んだ舞台監督と演者達が深々とお辞儀をする。
観客の大声援を惜しむかのようにゆっくりとゆっくりとカーテンが下りてくる。
(カーテン)
その娘は不思議な力を持っていた。涙が宝石に変わるというのだ。
そしてその娘は、国によって保護され人との接触を避けるように地下の施設に幽閉されていた。
一応の自由と健康は保たれ、できた宝石は職員が回収していく生活をずっと続けていた。
そして、ある日新しい職員がやって来て娘の世話をするようになった。
その職員は「あんたの流す宝石で地上の奴らは裕福に暮らし、そのせいで逆に堕落しきっている。仕事をしないでも不自由なく生きられるんだからそうなるに決まってる。ほとんどあんたの流す涙のせいだ。」
とぐちぐち言ってきた。今までずっと丁重に扱われていた娘は驚き、そして今まで感じたことの無い気持ちになり、大粒の涙を流した。
「だから泣くな。涙を流すな!」
そう怒鳴られ、更に泣いた。
遂に部屋は宝石で埋め尽くされ、娘はその圧によって死んでしまった。
宝石はもう増えない。
この部屋の宝石が終わったら地上で恩恵を受けていた堕落しきった国民達は、繁栄していた国は、滅びへ向かうだろう。
ただ一人の娘に頼りきっていたと気付いた者達は後悔に涙を流した。
(涙の理由)
グリム童話・真珠姫のオマージュ
(ただしストーリーの流れのみ)
最近ココロオドル様な事に出会ってないな。
趣味の事も季節的に出来ないし、読みたいって思う本も見つからない。
まず、仕事が忙し過ぎて疲れてしまっている。
ココロオドル事があればこの疲れも吹き飛ばせる。
なにか見つかるかな?
(ココロオドル)