愛斗🔞不純物

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7/26/2023, 5:17:56 PM

【誰かのためになるのなら】

「オレ、大人になったら漫画家になる!」

………
……


あれから何年がたっただろうか

2年前、工場のサラリーマンをやめて
アルバイトばかりやってきた。
ネカフェ、飲食店…

その後は
ファミレス、コンビニ、幼稚園、
カラオケ、ゲーセン…
色々と面接を受けても
どこも採用して貰えなかった。

仕事をしたくても 仕事が出来ない。

オレには収入先がないから
恋人や親にお願いしてなんとか金を貰っていた。

だがさすがにずっと
恋人や親から金を貰うのは申し訳ないと思ったので
オレは汚いやり方で金を得始めた。

それはとても愚かな『仕事』だ。

露出の多い服を身にまとい、
賑やかな街で待ち伏せをする。

しばらくして話しかけられたら
数字を言って取引成立。

食事をしてホテルに行って演じて呆気なく事を済ませば
言った数字の分の金が貰える。

ああ…なんて愚かな『仕事』だろうか

しかし直ぐに高額な金が得られるので
嫌でも辞められない…

オレはそんな事を誰にも言えずにすました顔をして
生活費、恋人とのデート代、
そして実家に入れる金として使う。

リスクのかかる『仕事』は高額となる。

「自己責任」という言葉を身に任せ
演じながら『仕事』にはげむ。

恋人のために 家族のために 自分のために
金を…………

………
……


ごめんよ ごめんよ

オレには夢を叶えるチカラがないんだ。

許してくれよ

それでもこんなオレを求める人が居るんだ。

子供だから夢をたくさん見れた。
子供だからやりたいことたくさんあった。

でももうオレにはそんなこと出来なくて…

ごめんね…ごめんなさい…

7/25/2023, 2:55:13 PM

【鳥かご】

愛しい 愛しい オレだけの『小鳥』

君はオレにしかわからない鳥かごに要る。

かごの格子が見えない?
見えないだけさ

「囚われの身」と気づかず
「自由」と思い込んでいる小鳥は
鳥かごの中で優雅に舞って鳴いている。

君がオレの名を呼ぶ時
君がオレと歌う時
君がオレと居る時
君がオレを頼る時
君がオレに話しかける時
君がオレを考えている時
君がオレで笑う時
君がオレで泣く時
君がオレで怒る時
君がオレで感じている時
君がオレで苦しむ時

君はすでに『かごの鳥』だ。

「かごの鳥」という名の『恋人』。
「恋人」という名の『鳥かご』。

大丈夫。
鳥かごには君ひとりじゃないさ

きっと他の「小鳥達」も
君を歓迎してくれるはずだよ。

でも決して逃げようとはしないでね?

さあ
オレだけの名前を呼んで
オレだけに歌って
オレだけにそばに居て
オレだけに頼って
オレだけに話しかけて
オレだけを考えて
オレだけに笑いかけて
オレだけに泣いて
オレだけに怒って
オレだけを感じて
オレだけに苦しんで

オレだけに
オレだけに
オレだけに


ただ
オレだけの『愛しい人』で居て。

逃げようとしたら…
オレだけの『体の1部』になるだけさ。

7/20/2023, 11:52:01 PM

【私の名前】

「ねえ 名前はなんていうの?」
「あたし(オレ)?
『愛』(愛斗)って呼んでくれる?」

自分の本当の名前が嫌で
自分で名前を作り上げた

オレの名前は1つじゃない。

『愛』という漢字が好きだから
オトコの時は『愛斗』
オンナの時は『愛』
と気分によって名前を変えて名のっていた。

オレの本当の名前を知っているのは
本当に心を許した者にしか教えていない。

あの名前は自分から名のりたくない。

「名前は人生初の親孝行」というが
オレを生んだだけの親から付けられた名前なんて
自分から名乗りたくないし、
いかにも『純粋』『無垢』のような名前だ。

…オレにはとてもその名前が似合うような
人間ではなくて

「『愛』に生きたい」

ただそれだけだった。

7/19/2023, 2:04:28 PM

【視線の先には】

波のようなグルーヴ
響き渡る音楽
音に乗せて踊り狂う輩たち
水のように飲む酒

視線の先には『大人』だらけ

ここは大人しか入れない『楽園』

音に乗せて踊る者もいれば
ナンパで駆け引きして遊ぶ者も居る

オレは音に乗せて踊る

腰をくねらせ『オンナ』になる
気がつけば舞台でおどる踊り子だ

ここでは何もかも忘れられる
酒を飲みながら踊るダンスは格別だ

このカーニバルは朝まで続く

7/18/2023, 2:37:54 PM

【私だけ】

オレだけ知っている
オレだけの世界。

あの世界では『誰にも優しいお兄さん』
別の世界では『人生泥沼なお兄さん』
また別の世界では『妖艶で尻軽なお兄さん』

全部『オレ』。

みんな何故か
『人生泥沼』で『妖艶で尻軽』なオレが好きみたいで
『優しい』オレは好きじゃないみたい…。

いや、別に『裏垢男子』をしているわけではないが…

フォロワーも圧倒的に違う。
『優しい』オレのフォロワーは56人のところ、
『人生泥沼』、『妖艶で尻軽』なオレのフォロワーは100人超えている…。

自分でも謎だ。

みんなドラマを見る感覚で
オレの投稿を見ているのだろう。

オレの投稿はほぼ『ノンフィクション』。

1部の人間は
「エモい」
「美しい」
「エ🔞い」

または
「また浮気してる」
「不倫じゃん」
「こいつやばい」
と見ているのだろう。

たぶん。

オレは仮に悪く思われていても構わない。
まず、見てくれることに感謝をしている。

こんなくだらなくて淫らで汚い投稿を
楽しみにしてる人がいるのだから。

これからもオレはこっそりと汚れていく。

まともな仕事をしたくて面接を受けても
どこもオレを採用してくれない。

だからいくら嫌でも
これでしか金を得ることが出来ない。

いつの間にかクチも悪じえも達者になった。
どんな汚い手を使っても金は得なきゃいけない。
生きるためには必要だからだ。

『商品』という名の
オレの『体』『顔』『声』を今日も売る。

今日も誰かを誘う。
今日も誰かと寝る。
今日も誰かに抱かれる。
今日も誰かを抱く。

その後
金を得てひっそりと涙を流しながら
『体』を洗い『商品』を磨く。

そして『世界』でそれを書く。
汚れたオレを待っている人がいるから。

得意になった甘い言葉で人を誘惑し
好きでも無い『人』も『金』も得る。

今日も涼しい顔をして甘い嘘をつく。

一言目はいつもの言葉。
「やあ ハニー」

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