愛斗🔞不純物

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【誰かのためになるのなら】

「オレ、大人になったら漫画家になる!」

………
……


あれから何年がたっただろうか

2年前、工場のサラリーマンをやめて
アルバイトばかりやってきた。
ネカフェ、飲食店…

その後は
ファミレス、コンビニ、幼稚園、
カラオケ、ゲーセン…
色々と面接を受けても
どこも採用して貰えなかった。

仕事をしたくても 仕事が出来ない。

オレには収入先がないから
恋人や親にお願いしてなんとか金を貰っていた。

だがさすがにずっと
恋人や親から金を貰うのは申し訳ないと思ったので
オレは汚いやり方で金を得始めた。

それはとても愚かな『仕事』だ。

露出の多い服を身にまとい、
賑やかな街で待ち伏せをする。

しばらくして話しかけられたら
数字を言って取引成立。

食事をしてホテルに行って演じて呆気なく事を済ませば
言った数字の分の金が貰える。

ああ…なんて愚かな『仕事』だろうか

しかし直ぐに高額な金が得られるので
嫌でも辞められない…

オレはそんな事を誰にも言えずにすました顔をして
生活費、恋人とのデート代、
そして実家に入れる金として使う。

リスクのかかる『仕事』は高額となる。

「自己責任」という言葉を身に任せ
演じながら『仕事』にはげむ。

恋人のために 家族のために 自分のために
金を…………

………
……


ごめんよ ごめんよ

オレには夢を叶えるチカラがないんだ。

許してくれよ

それでもこんなオレを求める人が居るんだ。

子供だから夢をたくさん見れた。
子供だからやりたいことたくさんあった。

でももうオレにはそんなこと出来なくて…

ごめんね…ごめんなさい…

7/26/2023, 5:17:56 PM