【鳥かご】
愛しい 愛しい オレだけの『小鳥』
君はオレにしかわからない鳥かごに要る。
かごの格子が見えない?
見えないだけさ
「囚われの身」と気づかず
「自由」と思い込んでいる小鳥は
鳥かごの中で優雅に舞って鳴いている。
君がオレの名を呼ぶ時
君がオレと歌う時
君がオレと居る時
君がオレを頼る時
君がオレに話しかける時
君がオレを考えている時
君がオレで笑う時
君がオレで泣く時
君がオレで怒る時
君がオレで感じている時
君がオレで苦しむ時
君はすでに『かごの鳥』だ。
「かごの鳥」という名の『恋人』。
「恋人」という名の『鳥かご』。
大丈夫。
鳥かごには君ひとりじゃないさ
きっと他の「小鳥達」も
君を歓迎してくれるはずだよ。
でも決して逃げようとはしないでね?
さあ
オレだけの名前を呼んで
オレだけに歌って
オレだけにそばに居て
オレだけに頼って
オレだけに話しかけて
オレだけを考えて
オレだけに笑いかけて
オレだけに泣いて
オレだけに怒って
オレだけを感じて
オレだけに苦しんで
オレだけに
オレだけに
オレだけに
…
ただ
オレだけの『愛しい人』で居て。
逃げようとしたら…
オレだけの『体の1部』になるだけさ。
7/25/2023, 2:55:13 PM