恋してー!!人好きになれない!恋焦がれたい!眠れない夜味わいたい!
どれだけ祈れば呼吸は止まるの?
夜の海に飛び込んだ
泡沫みたいに消えてゆくなら
いっそのこと沈んでしまえよって
海の底から見るは月影
ゆらゆらと朧げに
浮遊感に似た感情
消えゆく意識
無意識を意識して呼吸をやめて
残像が虚構となる前に
さよなら
日差しのきつい夏の日のこと
作りものみたいな群青の空が眩しい
濃い青の奥には沢山の星々が輝いている
見えないくせによく輝いていられるわね
自転車のカゴに乗せたサイダーは気が抜けていて
味気ない私の人生みたい
「髪を下ろした方が好き」って
君は言うから 結わいていた髪ゴムを外す
じとっとした汗に濡れて 1人星を睨む
首に貼り付く髪が鬱陶しい
カゴに乗せたサイダーはいつのまにかビールになって
髪につく君の煙草の匂い
そんな君は知らぬ間にショートカットのお姉さんと結婚していた。
歳下には興味がなかったんだね
下ろしていた髪を結う
子供が嫌がるからと家では吸わない煙草
私の前では吸うんだ
別にいいよ
髪が長い方が貴方の匂いを纏えるから
貴方はいつの間にか大人になって
私はずっと過去の君に縋っている
気の抜けたサイダーが恋しい
だってぬるいビールはまずいから
そんな人生
虹だ!駅のホームからビルの向こう側に虹を見つけた。こんなに綺麗な虹なのに、誰も気づいていないでスマホを見ている。私だけが知って、ウキウキと写真を撮る。
こんなに手軽に写真が撮れる時代。素敵な空の移ろいも撮れるのに、誰も気付かない、誰も気にしない。そんな日常の一コマに気がつけたことに、少しの優越感。
「美味しくて、体にいいものたくさん食べてほしい」
って思えること。
ジャンクフードでも、オーガニックでも、なくて、スーパーで買った食材をお家でコトコト煮込んだり、ジュージュー炒めたり、そうやって出来たおかずと、炊き立てのご飯にお味噌汁。
普通の、でも一人暮らしにはちょっとハードル高い、そんなご飯。
あの人も食べてるかなあ。一緒に食べたいなあ。