三日月と聞くと
空にある月を思い浮かべるだろう。
綺麗な曲線を描く笑ってるようなあの月を。
でも自分はどこかで聞いたようなセリフを
思い出すんだ。
次の判断を友人に委ねるあの言葉。
割と自分はあの言葉が好きだ。
一般的に聞けば他人任せな
自分を持ってないのかとでも
言われるかのような言葉。
でもそのセリフは
友人を信頼するからこそのもの。
だから自分は好きなんだ。
最期まで信頼と信念を貫いた彼等は
とても格好良くて眩くて
キラキラしてた。
彼等の物語は自分達の中で巡り続ける。
あの台詞も戦いも。
いつか信頼できる友人がいたら
そんな共通の話題が出来る友人がいたら
言ってみたいな。
ねぇ、次はどうすればいい?
なんてね
お題【三日月】
君と一緒に見たこの景色が忘れられなくて
君と一緒に聞いた音楽がいつまでもリピートされて
君と一緒に話した夢の話が叶えばいいなと星に願って
君と一緒が増えていった。
とても心地いい筈なのに
とても嬉しくて溜まらないのに
すぐ寂しくなって
どうしようもなく心が震える。
1人改札を抜ければ満天の星があって
君もこの星を見てればいいな、なんて
柄にもない事を考えてポケットに手を突っ込む。
ねぇ、今日は冷えるね
君も暖かくしないとだよ
ねえ、君は今何を思っているの?
ずっと一緒にいれたらいいのにね
ねぇ、好きだよ
大好きなんだよ
お願いだから
置いてかないでよ
お題【君と一緒に】
鏡なんて嫌い。
内側まで見過ごされてそうな
透き通る鏡が。
自分を映し出して現実を見せてくる鏡が。
自分の顔も
言動も
態度も
自信なんて無くて
いつだって心に不安を抱えて
生きて
生きて
疲れた顔を曝け出して
鏡の前でニコって笑った自分は
無理していて
凍てついた表情を映す鏡。
だれか
この表情を
心を
溶かしてくれたら
この凍てついた鏡も好きになれるのに
この腐った世界を好きになれるのに
お題【凍てついた鏡】
将来の夢はなぁに?
ケーキ屋さん!
サッカー選手っ!
けいさつかん!
口々にみんなが手を挙げて教えてくれる。
ニコニコとそれをいい夢だねと頷いていれば
もじもじとしてる子がいて歩み寄る。
どうしたの?
あのね、えと
恥ずかしくないよ大丈夫、そう話しかければ
覚悟を決めたようにうなずくと
星になりたいの!
星、とても抽象的な夢だ。
それにあまり良い印象は普通ならもたない。
何故かと聞けばその子はニッコリ笑った。
ママと見たの!ながれぼしっ!
ママとっても笑顔で嬉しくて!
無邪気なその子の言葉にウルッとする。
いけない、今は仕事中。
その子の頭を優しく撫でるとえへへと照れくさそう。
あぁ、可愛い。
やっぱりこの仕事で良かった。
子供が好きで選んだから
苦しくてつらいこともあったけど
この笑顔を見たくてここまでやってきたのだと
再確認する。
みんなとってもいい夢。
よしじゃあその夢をお絵描きにしようか!なんて促すと思い思いにはーいと描き始める。
理由を聞けば素晴らしいエピソードが隠されているもの。頭ごなしに否定してはいけないこともある。
人の話はきちんと聞かなきゃいけないよ。
親の教えてくれたものがここで活きていた。
ありがとうなんて心の中で感謝をし、今日も子供達の話に耳を傾ける。
星になる。
それは死んでしまったらなるんだよ
そう教えるんじゃなく
将来は何にでもなれるんだよって
教えて行ける
そんな素敵な先生になりたいんだ。
お題【星になる】
肌寒さがグッと押し寄せてきたこの頃。
腕を擦り空を見上げるとふわっと白い吐息。
それを見てあぁ寒くなったもんなとぼんやり考える。
雪でも降るのかなと思ったが乱層雲などなく、そりゃそうかと落胆した。
自分の住む地域は雪なんて稀。
積もるなんて夢のまた夢だ。
温暖化が昔より進行してるのだろう。
雪が降ったら何が出来るだろう?
雪だるまを作る?
かまくら?
それとも雪合戦?
雪うさぎもいいね。
いつかの夢はことごとく難しくなった。
将来も仕事も学業も
みんなみんな挑戦するも土俵に立てなかったり
挫折したり。
だから雪でも降って童心に帰りたいなって
そう思った。
それに
雪は君が好きだったから。
冬が好きで雪が好きな君が大好きだったから。
もう今は会うことはないけれど
さいごにみた君が笑顔になるような雪を
自分も好きになりたくて。
「…降ってくれよ」
今年こそ雪をこの目に見させてほしい。
そうすれば自分も笑顔で頑張るから。
いつもは嫌いだった雪景色。
今は見たくて溜まらない。
どうかもう一度
あの日の景色を今年こそ。
✝
お題【白い吐息】