肌寒さがグッと押し寄せてきたこの頃。
腕を擦り空を見上げるとふわっと白い吐息。
それを見てあぁ寒くなったもんなとぼんやり考える。
雪でも降るのかなと思ったが乱層雲などなく、そりゃそうかと落胆した。
自分の住む地域は雪なんて稀。
積もるなんて夢のまた夢だ。
温暖化が昔より進行してるのだろう。
雪が降ったら何が出来るだろう?
雪だるまを作る?
かまくら?
それとも雪合戦?
雪うさぎもいいね。
いつかの夢はことごとく難しくなった。
将来も仕事も学業も
みんなみんな挑戦するも土俵に立てなかったり
挫折したり。
だから雪でも降って童心に帰りたいなって
そう思った。
それに
雪は君が好きだったから。
冬が好きで雪が好きな君が大好きだったから。
もう今は会うことはないけれど
さいごにみた君が笑顔になるような雪を
自分も好きになりたくて。
「…降ってくれよ」
今年こそ雪をこの目に見させてほしい。
そうすれば自分も笑顔で頑張るから。
いつもは嫌いだった雪景色。
今は見たくて溜まらない。
どうかもう一度
あの日の景色を今年こそ。
✝
お題【白い吐息】
12/7/2025, 6:10:41 PM