月灯り

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8/28/2025, 4:37:29 AM

「ここにある」

君の大切な人を3人答えて下さい。

そう聞かれたら君は誰を思い浮かべる?

友達?
家族?
恋人?

もっと他には無いのかい?

とても近くて、とても遠いもの
家族との絆なんかより、もっと大切なもの

君の大切なものは
きっと君だと思うんだ

君自身がいちばん大切だと思うんだ

君の身体のことは
君にしか分からない

君の思う気持ちは
君にしか気付けない

君が君自身を大切にすれば、
自然と大切にしたい人も集まってくる

君自身が大切ならば
大切にすればいいものは
ここにあるでしょう?


世の中の人には
リストカットをする人や
暴力を受けている人や
ドメスティックバイオレンスをしてしまう人など

色んな人がいるよね

君もそこに当てはまるかもしれないし、
当てはまらないかもしれない。

でも、
リストカットをする人は
安心したくてそれを選ぶ

暴力を受けている人は
咄嗟に自分を守るように避けようとする

ドメスティックバイオレンスをしてしまう人は
自分ではない他の人に依存してしまって
傷つけてしまう

これは
きっと自分を守るためだったり、
安心したいから

全部が悪くないなんて言えないし、
そんなことを言うつもりもないけど


いちばん大切にして欲しいのは自分自身なんだ

君を守れるのは、君しかいないから。

君の大切なものは
きっとここにあるよ。

8/26/2025, 10:19:17 AM

「素足のままで」

素足のままで
走れるところまで

素足のままで
登れるところまで

素足で出来ることなんて
これっぽっちだけれど

足の裏が痛くなって
立ち止まってしまうけれど

その時は靴を履けばいい
靴を履けば何処へだって走れる

靴を履けば何処まででも登れる


その靴が今までの努力だとしたら?


勉強せずに高校の問題を解けと言われても
直ぐに解けなくなる

でも、靴を履いていたら?

今までコツコツと勉強していたら?

今の自分に解ける所までは
難なく行けるだろう

ランニングをしながら
靴を持って来ればよかったと嘆くより

事前に靴を履いて出かけた方が
かなり楽になる

だから今
僕たちは靴を履こうとしている

だから今
僕たちは勉強を続けている

だからペンを持って
机の上にあるテキストと睨めっこするんだ

今頑張れば
きっと素晴らしい景色が見れるだろう

帰り道を行く時は涼しい風が吹いているだろう

昼に走ると汗ダグになるが
夜に走ると気持ちいい

だから今
必死に汗を流しながら走るんだ

頑張ろう。
頑張れ。

8/25/2025, 10:23:38 PM

「もう一歩だけ」

もう一歩だけ進むことができたら
君の手を掴むことが出来るのだろうか

もう一歩だけ進むことができたら
君に声を届けることが出来るのだろうか

もう一歩だけ
君との距離が縮められたら
君の些細な表情の変化を感じとれるだろうか

もう一歩だけ近づいて
君を引き寄せることが出来たなら
君が流す涙の意味を知れたのだろうか

もう一歩だけ進んで
抱きしめたい

ここにいるよって伝えたい

でも、きっと今の僕じゃ届かないから。


視界がぼやけるを感じながら、僕はずっと
君を見ていた

遠くで救急車の音が鳴り響く

そろそろ、おしまいかな。

損壊した車の横で
倒れる僕の傍で
君はずっと泣いている。


君は、僕なんかのために泣ける
心の優しい人なんだね。

君は、僕なんかを気遣える
素敵な人なんだね。

そんなこと、前から分かっていたよ。
君は心が綺麗だ。

人は、声、顔、思い出や性格の順番で
人のことを忘れていくらしい。

なら、最後に声を出せば
君の記憶に残ることが出来るかな?



「 」

8/25/2025, 5:01:48 AM

「見知らぬ街」

ここは何処だろう。
街灯に照らされたベンチに、1人座る僕。
辺りを見渡しても、
人っ子一人居ない街。
空を見上げたら、星達が寂しそうに瞬いていた。

遠くから誰かが走ってくる音が聞こえる。

「?⃞?⃞っ!」

誰のことを言っているのだろう。

「やっと見つけたっ!?⃞?⃞、帰ろう?」

僕に呼びかけているのだろうか?
あいにく僕の名前ではない。

「?⃞?⃞、?どうしたの?」

僕はそんな名前じゃないんだ。

「早く帰ろうよ、みんな探してるよ?」

家がどこか分からないんだ。

「あ、そっか。」
「?⃞?⃞は家から出たこと無かったもんね」

だから迷っているんだよ。

「もう大丈夫だよ」

何が?

「さっきはごめんね、」
「私が目を離しちゃったから、、」

お陰で外の景色を見ることが出来た。

「不安だったよね?」

不安なんてものじゃないさ。
思い切り走ることが出来て楽しかった。

「?⃞?⃞?」

僕はそんな名前じゃ、、
お母さんが付けてくれた大切な名前があるんだ。

「?⃞?⃞?大丈夫?」

僕はお母さんに会いたいよ。
でも、何処にいるかわからないんだ。

「私が窓を開けっぱなしにしたから、、」

外ってこんなに美しいんだね。

「?⃞?⃞、そろそろ帰ろっか」

僕には家があるんだよ。家族も、、
あれ、、家族、何処に行ったっけ、、?

「次からはちゃんと見ておくよ。」

あんまり見られたら恥ずかしいよ。

「?⃞?⃞、おいで?」

だから、僕はそんな名前じゃないんだよ?

ゆっくりと立ち上がって、彼女について行く。
尻尾を振って元気に見えるようにしながら。

「ポチ、家はこっちだよ。」

8/21/2025, 10:53:46 AM

「君と飛び立つ」

君の背中には翼が生えていて
どこへでも羽ばたいて行けるような大きな翼で
僕の背中にも翼が生えていて
どこにも行けないくらい、とても小さな翼で
君の才能を見て、君の可能性を見て、
僕は自分がちっぽけに思えて、
実際とてもちっぽけで。

君には僕より才能も可能性もあるのに、
どうして諦めようとしているの?
こんなに大きな翼があるのに、
なんで羽ばたこうとしないの?

僕が君ならたくさん練習して、
たくさん実践して、
誰よりも高く飛び立とうとするのに、
どうして君はそうしないの?

才能があっても、可能性があっても、
とても大きな翼があっても。
飛ぼうとしなきゃ飛べないのに。
大空を駆けることは出来ないのに。
せっかくあるのに、持ち合わせているのに、
勿体ないよ。

君のことを鼓舞し続けるから、
君と一緒に連れて行ってよ。
君が見る景色を、
僕にも見せて欲しい。
僕と同じ夢ならば、
僕も一緒に連れてって。

僕は翼が小さくて飛べないけれど、
君は勇気がなくて飛べないけれど、
きっと、
僕と君なら飛べるはず。
だから、
諦めないで。

夢があるなら、
そこに向かってとことん走ってみればいい。
叶わなくても、
進路を変えて、
今までの努力が生かせる夢を一緒に探そう?
だから、飛ぶ前に諦めないで。

大丈夫。
大丈夫だから。
一緒に行こう。

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