6/19/2025, 12:19:07 PM
五七五の定型で返信してしまう。
どんな相手であろうとも。
いわゆる職業病ですか。
人によって反応は様々だ。
何人かに一人は同じように定型で返してくれる。
そんな時、なんだか頬が熱くなる。
裏門を出てすぐ取り出したスマホの画面には、
まるでそこから生まれてきたように
雨粒が、にゅっと頭を出していた。
6/18/2025, 10:14:58 AM
塾の軽食スペースで、友人と将来について語り合う。
友人は今日も同じカップ麺を食べている。
まぁ、人生そんなもんよ。という決め台詞を吐くと
同時に友人の口から繭の糸みたいに麺が吐き出され
た。
6/17/2025, 11:57:23 AM
どこがかゆいか分からない。
どこがかゆいか分からなければ、届くはずもない。
教室のど真ん中でチャイムが鳴るのを待った。
6/16/2025, 1:09:33 PM
平日の部活終わりに塾の駐輪場を探している。
確かこっちだったような。一旦自転車を止める。
もう何度も通っている道なのに、
夜になると全く違う景色になるのだ。
塾ではもう授業が始まっているのだろうか。
途方に暮れていると、そこに一筋の光が差した。
そうだ、近くに八百屋があったんだった。
そこの店主と思わしき人が出てきた。
駐輪場の場所を聞いてみる。
しかし、彼は腕を組んだまま答えてくれなかった。
6/15/2025, 2:07:19 PM
僕が生まれた時から使っているマグカップ。
そこには飛行機の絵とひらがなで自分の名前がある。
父がかいてくれたものだという。
今ではすっかり色褪せてしまっているが、
いつまでも変わらないような気がする。