6/18/2025, 10:14:58 AM
塾の軽食スペースで、友人と将来について語り合う。
友人は今日も同じカップ麺を食べている。
まぁ、人生そんなもんよ。という決め台詞を吐くと
同時に友人の口から繭の糸みたいに麺が吐き出され
た。
6/17/2025, 11:57:23 AM
どこがかゆいか分からない。
どこがかゆいか分からなければ、届くはずもない。
教室のど真ん中でチャイムが鳴るのを待った。
6/16/2025, 1:09:33 PM
平日の部活終わりに塾の駐輪場を探している。
確かこっちだったような。一旦自転車を止める。
もう何度も通っている道なのに、
夜になると全く違う景色になるのだ。
塾ではもう授業が始まっているのだろうか。
途方に暮れていると、そこに一筋の光が差した。
そうだ、近くに八百屋があったんだった。
そこの店主と思わしき人が出てきた。
駐輪場の場所を聞いてみる。
しかし、彼は腕を組んだまま答えてくれなかった。
6/15/2025, 2:07:19 PM
僕が生まれた時から使っているマグカップ。
そこには飛行機の絵とひらがなで自分の名前がある。
父がかいてくれたものだという。
今ではすっかり色褪せてしまっているが、
いつまでも変わらないような気がする。
6/14/2025, 1:39:36 PM
着信音で目が覚める。
それを確認する素振りすら見せず机に向かい、
特に理由もなく机の上に置いてある地球儀を回した。
深夜に買ったバターチップスの感覚が
まだ舌の上でざらざらと存在感を放っていた。
着信の内容を知った後のことはあまり覚えていない。
ただ今になって思うのは、
もしも君が、あの時僕に相談してくれたなら。