5/15/2025, 2:16:41 PM
午前0時、ベッドに仰向けの自分を、
常夜灯の今にも消えそうなオレンジが暖めてくれる。
今日の出来事が一気に頭の中を駆け巡る、
そして次第に眠りへと…とはならなかった。
そのオレンジは、
モールス信号のように何度か点滅した後、
本当に消えてしまった。
暗闇の中で眠れない自分にとって、
これはとんだ災難であった。
カーテンを開ける。
外には完全な円になりそうでならない月がひとつ。
仕方ない、今日はあなたに頼ろう。
5/14/2025, 10:45:49 AM
ケツからガスを吐きまくる鉄の塊の多い道の脇で、
自転車を漕ぎながら思う、
酸素をくれ。
白い紙マスクに輪の字の口を浮かばせながら思う、
酸素をくれ。
酸素、酸素、酸素を…くれ。
5/13/2025, 11:40:32 AM
商店街の脇にある道は夜になると、
驚くほど景色が変わるのだ。
もうそろそろ駐輪場に着くはずなんだけどな。
記憶の海をあてもなく彷徨い泳ぐ、
もはやそれに呑まれてしまいそうな…
曲がり角から突然現れたサラリーマンの
急な方向転換に、少し車体をふらつかせ、
いつもの緑色の屋根が見えると、
それを目掛けて精一杯ペダルを漕ぐのだ。
5/12/2025, 10:29:58 AM
部活が終わってそのまま塾に向かおうと思ったが、
やはり空腹には勝てないみたいだ。
コンビニに立ち寄る。
いつもの、そうただ君だけ。
そして、最前列のメロンパンを、
ぎゅっと鷲掴みにした。
5/11/2025, 11:00:17 AM
んっ、さっきから体が動かない。
コンクリートの壁以外何も見当たらない部屋に、
自分と年の近いであろう男女らが、
螺旋状に並べられている。
僕もその列の一部だ。
僕らはどこへ運ばれるのか。
しばらくすると、その螺旋は解け、
まっすぐな線となり、
別れた線とは別の線がやってきて、
また螺旋を描く。