宵風に吹かれたい

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10/4/2025, 11:39:55 AM

今日だけ許して。
もう強がれないから。
今日だけは何もできないから。
お願いだから、今日だけは許してほしい。

別に何が辛かったとか、今日特別嫌なことがあったとか、そんなんじゃなくてさ。小さな小さな嫌なことが今日になって溢れただけなんだ。

とっても辛い人しか泣いちゃダメなの?
世界で一番辛くなきゃいけないの?
自分が泣きたくなったら、泣いて良いでしょ。
自分のことなんて自分にしか分からないんだから。


強くない自分を、今日だけ許してあげてね。

10/3/2025, 1:56:08 PM

あ、あの匂い。
あ、あの服。
あ、あの髪型。
なんか、誰かに似てるかも。

あの人。いつも頭の片隅にいるあの人。
ふとした瞬間に思い出しすあの人。
「寂しい」そう感じた時に「誰か…」そう思うたびに、1番に顔が浮かぶあの人。
ねぇ、あなたは誰?なんで私の記憶に出てくるの?

なんで、誰かも分からないあなたを思い出すと、胸が苦しいの?なんで、私はあなたを思って涙を流すの?

誰か、誰か分かんないのに…

あなたを探してしまう私がいるの。

10/1/2025, 12:04:59 PM

親友が好きなやつに振られた。花火大会で告って、「考えさせて」って返事をもらったらしい。
そんで今日の放課後、もらった返事はNO。
女子トイレで私に報告しながら泣いてた。

帰り道に親友の愚痴を聞く。
私には初めて出来た彼氏がいて、失恋なんてした事ない。だから親友の気持ちなんて分からず、少し面倒臭いと思いながら親友の愚痴を聞き流す。
それでも、「これは今日の小説のネタになるな。」そう考えてしまった。

親友はこんなに傷ついているのに。
私って案外薄情だな。そう気づくと自分に嫌気がさした。
校門を抜けると冷たい風が私の心を冷やした。

秋の訪れと共に、自分の冷めた心に体が震えていた。

9/29/2025, 11:15:42 AM

モノクロな世界に、君の声が色づいた。

何をやっても退屈で、つまらなくて、モノクロな世界に色なんてなかった。
世界も、匂いも、音も、全てがモノクロで味がない。
それでも、君が僕に話しかけるその声だけは、言葉で表しきれないほど鮮やかで、鮮明で、キレイだった。

僕のモノクロな世界は君によって色づいた。
もっと、君の色が欲しくて、もっと、君に喋って欲しくて、それでも君は僕とはあまり喋らない。
気まぐれで話しかけてはどこかへ行ってしまう。

ねぇ、僕だけに声を聞かせてよ。僕の世界に色をつけてよ。だから、僕だけのモノになってよ。

気づけば黒、白、灰色。全てのモノクロが君の赤い声に染まっていった。

9/28/2025, 10:49:59 AM

永遠なんて、ないけれど。
人は永遠という言葉を使いたがる。
最大限に愛を伝える方法。そう思う人は多いだろ。
友情も、愛情も、永遠なんて無いに決まってる。
無い。そう、無いんだよ。

永遠なんて、そんなものがあったら…
アイツはまだ俺の隣で笑ってたはずなんだよ。
俺の相棒。よく笑って、何にでも一生懸命で、クシャッとした顔と深いえくぼが印象的で、それで………
今でもアイツを思い出す。急に命をたったアイツを。
置いてあった紙には「ごめん」ってだけ。
何が、何がお前をそうさせたんだよ。

永遠なんて、ないけれど、
お前はずっと俺に笑ってくれると思ってたのにな。

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