宵風に吹かれたい

Open App
7/24/2025, 10:15:53 AM

「もしも過去へと行けるなら」きっと、お前は時間の無駄と言って考えもしないんだろう。
俺も、前まではそんな気持ちだったよ。
でも、お前がいなくなったあの日から、少しだけ考えてしまうんだ。

あの日、お前が死んだ、あの時から。
人より優れてて、考えが大人びてたお前は周囲から浮いてしまった。たったそれだけの理由で、お前に対する嫌がらせが始まったんだ。最初は軽いイジりで、お前も気にしてなかった。だけど、だんだんエスカレートしていって、お前は不登校になった。
いじめだって、分かってた。なのに、怖くて、弱くて、止められなかった。
お前が不登校になったその日から毎日、毎日。家に通った。でも、お前の返事はなかった。
あの日、お前の部屋の鍵が空いてたから思い切って入ってみた。
そこで俺の目に飛び込んできたのは宙に浮いたお前だった。目には生気がなく、四肢をだらんと下げている。死んでるって一目でわかる状態だった。

あぁ、俺が、あの時止められていれば。俺が、お前を守れていたら。

もしも過去へと行けるなら、俺は、今度こそお前を…

7/23/2025, 1:49:39 PM

施設で読んだ「true love」って小説。正直、僕には縁のない話だった。親に捨てられてここに居る。みんな赤の他人だ。真実の愛なんて、存在しないことを知っている。

でも、この夫婦は僕を引き取った。どうせすぐ捨てるんだ。それなら、期待なんてしたくない。
そう、思っていたのに。毎日用意してある朝ご飯、お弁当、夜ご飯。毎朝送り出してくれる「行ってらっしゃい」夕方には「おかえり」が待っている。
でも、信じたくない。傷つきたくない。もう、嫌だ。
自分を守るために、ずっと夫婦を拒絶した。
それなのに、今日家に帰ると、机の上にホールケーキが置いてあった。誕生日おめでとうって。
あぁ、本当は信じたくないのに。だけど、少しだけ期待をしている僕がいる。
もう、信じても良いの?幸せになれるの?

あぁ、コレが、あの小説で読んだ真実の愛って事かな。
やっと分かったよ。
この人達が僕の自慢の、父さん母さんだ。

7/22/2025, 1:33:33 PM

「いつか」なんて無いなら、「さよなら」と素直に言って欲しかった。

転校してきて直ぐに俺含め男子生徒の心を奪った彼女。
俺の住んでいたアパートの202号室の下、102号室に引っ越してきた時は流石に運命を感じた。
それから俺は、他の男子生徒よりも彼女との距離を縮めた。
登校はたまたまを装って彼女と共にしたし、休日はゴミ捨てなどで彼女と会う機会を狙った。
そんな俺だから彼女の引っ越しにも気づけた。
転勤族だったらしく、割と早い別れだった。そんな彼女だから、わざわざ他の生徒にも伝えるつもりも無かったらしい。
だから、告白をした。誰も知らないうちに。
そしたら「またいつか、会いましょう」なんて。
遠回しに断られたなんて分かってる。でも、「いつか」なんて、無いくせに。そう、思ってしまった。

もう、彼女とは会えないんだ。そう思った途端現実味を増した「別れ」
失恋と彼女の残酷な優しさに涙を流した。

7/22/2025, 3:25:35 AM

星になりたい。だから、今日も星を追いかけている。
教室の隅、メガネの奥から君を見つめる。星のように輝く君を。

なんで君はそんなに輝いているの?私も君みたいになりたいなぁ。
だから君の真似っこをした。初めは君がつけてるキーホルダー。なんだかスクールバックが輝いて見えた。
次は勉強道具に髪飾り。
そこまで真似したら君も気づいてくれた。明るくキレイな笑顔で、それ私も持ってるよ。って。
真似してるんだから当たり前だけど、本当に嬉しかった。だから次は髪型もメイク方法も、体型もあなたに近づくため努力した。顔には針やメスを沢山いれた。
性格だって偽って作った。

もう完璧に星になれた。君には気味悪がられた。でも、私は君になりたかったから、邪魔な星は排除しなきゃ。君を、この学校から。

私は逃げまどう星を鋭く光るものを持って追いかけている。

7/20/2025, 11:26:25 AM

俺と今を生きてくれたお前へ

元学年1位の俺がさ、急に「旅に出る」なんて言って、お前がどう思うかなんて分かったつもりでいた。
きっと軽蔑して、離れていく。
でも、お前から発せられた言葉は予想外のものだった。「俺も行く」だなんて。泣きそうになりながら。
ビックリしたけど、嬉しくて笑っちゃった。
ずっと言い出すのが怖かった。
俺は、お前が好きだったから。
軽蔑されたらどうしようとか、色々考えてさ。でも自分に嘘ついて生きるのは嫌だった。
だから、お前がそう言ってくれて安心したよ。

家族や友達、他人からの目とか、本当は色々怖かった。
だけどさ、お前はせっかく地道に積み上げてきた
"学年2位"って成果を放り出して俺と一緒に来てくれた。
お前のおかげで過去も、未来も、全部捨ててお前と、今を生きようって思えた。
本当にありがとう。

              お前に恋した俺より

Next