あなたに伝えたい
服が前後ろ逆だと
この場所で 2/12 (月).
家では1番愛されたい。親から沢山の愛情を受けて、兄弟からも愛されたい。
学校では1番人気者がいい。誰より目立ってモテて好かれて尊敬されたい。
ネットでは誰よりも注目されたい。拡散されて、褒められて、愛されたい。
もっともっともっともっともっともっともっともっともっと。
誰よりも誰よりも、この場所でこの場所でこの場所で。
愛してほしい愛してほしい愛してほしい。
そんな行き場のない気持ちが、爆発して今、
絶賛ネットで叩かれ中です。
誰もがみんな 2/10 (土).
世界は、たくさんの課題を抱えている。
地球温暖化、貧困問題、いじめ、虐待エトセトラエトセトラ……。
数えだしたらきりがない。
そんな課題を授業で耳にしていつも思う。
「誰もがみんな、手を取り合って生きていけたら」
もし そんなふうにみんなで生きていけたら
きっと毎日楽しいのに。
けどそれは私の主観。
他の人は孤独が好きかもしれない。
誰もがみんな、誰もがみんな、何度もそれを考えては
甘い考えだと思い脳の中のゴミ箱へ捨てる。
私には平和はむずかしい
花束 2/10 (土).
「…これ、あげる」
そう言って私に手渡してくれた花束。少しぎこちないので、恐らく手作り。
スノードロップの花が、ふわふわ揺れる。
可愛らしい花だ。
「ありがとう、家に飾るね」
彼女は、静かに目をつぶり、はあ、とため息を付く。
それから、私の手を包みこんだ。冷たくて細い指が絡みつく。
そして、橋際の川に二人で落ちた。
「は、」
落下していく体と意識に困惑しながら、私は花言葉を思い出した。
【私は貴方の死を望みます】.
彼女は私の頬にキスを落とした
どこにも書けないこと 2/7 (火).
日記を書いてみたい。そんな事を思った。
書きながら、感傷に浸りたい。色んなことをしっかり覚えていたい。
そんなふうに、私はよく悩んでいる。
しかし、自殺をしたあとにこれを見られるかもと思うと、
何故か書きたくないな、と思う。自殺なんて絶対しないしする覚悟もないくせに。
書いてても、自分の気持ちをいちいち紙に乗せて綴るなんて馬鹿らしいと
思ってしまって自己嫌悪に陥る。日記なんて普通のことなのに。
結局ぐるぐると日記を書けないまま、どこにも書けない、行き場のない私の
想い出が時間経過とともに消えてゆく。
真新しい記憶しか残らないまんま、死んでゆくのかもしれない。
こんなふうに、気持ち悪い悩みがどんどん増えて1ページに絞りきれないから
私は日記が書けないんだ