12/11/2023, 7:18:49 AM
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
12/9/2023, 11:55:27 AM
「手を繋いで。」
僕達はいじめられていた。
自分で言うのもなんだが、僕達2人はよくモテた。
だから、彼女に嫉妬した女が彼女をいじめ、僕に嫉妬した男が僕をいじめてきた。
正直、もううんざりだった。
親や先生に相談しようにも、親は仕事で忙しい中これ以上迷惑をかけたくなくて相談できないし、先生は「また後で」と言ってはぐらかすだろう。
彼女も限界に達したようで、僕の横で涙を流していた。
その時僕はあることを思いついた。
そんなに嫌なら、もういっそ心中でもしてしまおうか。
彼女も賛成してくれたし、いい考えだと思った。
死を決意した僕らは近所のビルの屋上へと来た。
柵を登ると、突然死ぬのが怖くなってきた。
今更何を考えているのか。もう手遅れなのに。
あからさまに青い顔をしているからか、彼女が心配してくれた。
「大丈夫だよ。手を繋いで。」
薄らと微笑み、優しく包み込んでくれた彼女の手は、とてもあたたかかった。
「そろそろ、逝こうか」
深呼吸すると、だいぶ落ち着いた。数分も待ってくれた彼女に感謝だ。
「うん」
彼女も決意が出来たようで、下を見下ろしている。
そして僕達は、手を繋いだまま身を投げた。