「赤い糸」
運命の人と繋がる糸。それが赤い糸。
見えてないけど誰かとは繋がっているはず。
そしてその赤い糸は体を伝い心臓で交わる。
だから運命の人の近くにいると胸が高鳴る。
きつく結ぶと外した時にあとが残る。
ゆるく結ぶと外れやすくなってしまう。
しっかりと結んで、でも必要な時に緩めやすい締め方をする。
そうすればお互いの感情や気持ちを紐解きやすくできるんじゃないのかな
「入道雲」
空高くへと伸びるモクモクとした雲。
夏の風物詩の一つの入道雲はやっぱり迫力があって好きだな。
真下では雷鳴が轟き、大漁の雨が打ち付けている。大変なんだろうけど、雲を眺める側ではきれいだなぁと思ってしまう。
秋冬のように薄く伸びた雲も幻想的で好きだけども、仁王立ちで立っているかのように堂々と膨らむ雲も美しい。
空模様って普段あまり気にしないけど、そのときだけの瞬間の芸術品だと思うと儚く美しく思う。昼夜問わず上を向いて空を見上げるのもロマンチックだよな。
「夏」
青く眩しい空、白く大きい雲、緑で生い茂る山。
今日はどこで何℃。そんな言葉を毎回聞いている。
雨が降れば通学はバスになる。いつもより道が混み一本遅い電車に乗る。ズボンは肌に引っ付き、クシで髪をとかす女子。水を含んだ靴はキュッキュッと甲高い音を鳴らす。
急な寒暖差で体調を崩し、なかなか全員揃わないクラス。体育終わりは制汗剤の匂いで充満する。その中でも元気に響く部活動の声。
家に帰れば虫の音。どこからともなくカエルの声が聞こえる。屋根やベランダに打ち付ける雨の音。暑いはずなのに涼しく感じる。
明日もまた汗を流すだろう。ベタつく肌に困り果てるだろう。でも、夏はとても青々している。夏にしか感じられないもの、しっかりと感じていたい。
「ここではないどこか」
僕が今行きたいところは、人がいなくて自然が豊かなところかな。北欧とかアラスカとか日本だと北海道とかかな。
ポストアポカリプスの世界とかも見てみたいなぁって思う。
なんで行きたいかは知らないけど、自然と一心同体になりたいのかも。草花の匂いと日の温かさと風と生き物の声、そんな場所に行きたいな。
「君と最後に会った日」
中学の時に同級生、高校に入ってから曾祖母と祖父を亡くし、つい最近も大叔母が亡くなりました。
もう二度と会えないんだなと思うと、悲しみや悔しみなんてどっか行ってしまうくらい、言葉では表せない気持ちになってしまう。
生きる意味すら見つからない僕に突然降り注ぐ不幸。明日はあの人が亡くなるかも、自分が亡くなるかもなんて考えてしまう時もあった。『あの日が最後だった』なんて起きてからじゃないと分からない。
すごく楽しかった日かもしれないし、すごく喧嘩した日かもしれない。でも、どんな日で終わろうともその人と過ごした日々をしっかりと噛みしめてこれからを歩んでいく。今まで、たくさんの辛い別れを知って僕はこの結論に至った。