静かな夜に
頼りなく照らす街頭
丸いガラスの中
キラキラ光る
まるで…
スノードーム
ゆっくり のびてく
影がふたつだけ。
繋いで
寄り添って…
抱き寄せて
その唇に…
そっと ひとつに重なる…。
あまい髪の匂い
やわらかい
優しさに触れて
離して漏れた
吐息の音…。
この幸せを
手放すこと怖くなるから…
記念日でもない
こんな夜も
愛してる…
そういって
君のこと抱きしめる。
- 特別な夜に… -
あなたの
たった一言に
不規則に
締めつけられて
重たく
震えだす
胸の鼓動
苦しくて
苦しくて
上手く息ができない。
あぁ…
色が消えていく
音が消えていく
深い 深い
海の底にいるみたい…
愛される
そんな幸せの意味を
知ってしまったから
たった一人
あなたがいない…
愛した分だけ
辛くなっていく。
待って…
この唇が
繋ぎ止めるから…
さいごの言葉を探してる。
こんな時に
頭が追いついてこないよ
段々…
目の前の
あなたが霞んでいく
そっか…
私…
泣いてるんだ…。
- 涙 -
そっとひらいた
遠い日の
思い出の日記(きおく)。
今日は君と…
今日は君が…
今日も君に…
ずっと
そんな書き出しから
始まる
まるで君宛てのラブレター。
僕の未来に
君の未来に
君と僕は居なかったけれど
足して
引いて
掛けて
割って…
残った答えみたいな
そんな優しい気持ち
君に恋した
自分を誇らしく思える。
さよなら
あの日の2人へ…
もうひらくことのない日記
最後のページに
手をかける。
- あの日へ… -
いつからなんだろ…
この街に
つめたく
強く吹き抜けて
季節のページをめくる
冬の足音が
私の心
そっと くすぐるの…
もう冬だな…
少し斜め上
見上げる
あなたの横顔に
また恋をして
降り落ちる木の葉が
ユラユラと
時間をゆっくりにする
このささやかな幸せを
全部 言葉にできないから
なんかね…
少しだけ悔しい。
いつからなんだろ…
自然にそこに居たから
気がつかなかったな…
冬が寒いだけの
季節じゃないって
そう思えたのは…。
- 木枯らしが吹いた その時に -
小さくて
薄い
赤い唇が
自分では
気にしてる
ハスキーな
その声が…
そのまっすぐな
まなざしも
ひたむきに
信じぬく
その 一途さも
凛として…
たまにみせる
涙の横顔も
だけど
いつでも
忘れない
空のように
広くて
純粋な
優しさも…
数えたらキリがない
そんな君の
素敵なところ
並べては
誰にも見つからない
僕の宝箱(こころ)の中
そっと 隠すんだ…
もし 君が
君を見失いそうな時
その宝物
そっと見せてあげる…。
僕の世界の
辞書の中
美しいには
君がいたんだ…。
- beautiful... -