青い空には太陽があるように
夜空には月があるように
雨の日には傘をさすように…
そんな 当たり前の事を考えながら
あなたに宛てた 想いに添える。
言葉は不便だ…
使い古された愛の言葉しかでてこない
マグカップの珈琲に
ミルクが渦を書いて混ざり合う
素直になれなくて
ミルクティーが似合わなくて
だけど こんな私を受け入れてくれて…
あなたが私に溶けて
優しい気持ちになれる。
きっと直接は言えないんだけど
あなたとわたしも
このカフェオレみたいに
そんな風にいたい…。
- カフェオレ -
アロマキャンドルを焚いて
ゆったりとした音楽を聴きながら
日記を書いて… 右側にはカモミールティー
現実は夜風にあたりながら
懐かしい洋楽R&B
弱音と愚痴の独り言の側には
銀色の缶ビール
素敵な夜とは程遠いけれど
ほろ酔いで布団に入って
少し満たされた気持ちのまま
「おつかれ」
そんな独り言にずっと救われて
明日も生きる為に頑張れる。
- ナイトルーティン -
命の分かれ道に立つ度に
何故か あの不思議な出会いを思い出す。
生まれて初めて死にたい…
そんな風に思った時に
あの人に出会った。
SNSで知り合った
3つ年上のRioさん
顔も身長もちっちゃくて
童顔でギャルっぽくて
猫みたいにコロコロ変わる気分屋で…
はっきり俺のタイプから遠い人。
きっと 「りお」ってのも本名じゃない
色々聞いても 上手く はぐらかされる
今思っても 謎が多い人。
気まぐれに呼び出されて
気まぐれに振り回されて…
9ヶ月は無意味で退屈な日常を
違う景色に変えてくれて
そんなRioさんを好きな自分がいて…
「うちの誕生日は12月23日」
唯一教えてくれた 嘘のない言葉
誕生日に小さなケーキを買って
あの人のいる町へ向かう
好きです… そんな言葉を添えて。
待ち合わせの駅にいない姿
繋がらない電話にメール…
死期を悟った猫みたいに
フッ っと彼女は消えてしまった。
今どこで 何をして生きているのかな…
寄り道みたいな その日々があったから
今もこうして なんとか生きている
もう俺も いいおじさんだなぁ…
苦笑いしながら
あなたがよくしていた
鼻と唇の間を人差し指で横に擦る癖
きっと この先も直りそうもない。
今日も生きている…
タトゥーみたいに
あなたとの出会いを刻んで
永遠に消えることはない
本当にありがとう。
- Dear... -
テレビから
ノイズのように入ってくる
胸が痛む ニュース。
親が子供を虐待…
何の罪ない 幼い純粋な命が
奪われるという現実
命に大人も子供も
重いも軽いも…
きっとないのはわかるんだけど
身勝手に奪われる
幼くて 純真無垢な命
ちゃんと 言葉にしきれないけど
深く 思わされるし
胸にずっしりと重くのしかかる。
今日もテレビでは
政治家の表面上を取り繕ってる話や
芸能人のゴシップばかり流れてる
もっと この小さな命が
尊い命が守られる
世の中に…
世界になってほしいと願う。
- 僕の理想郷 -
BVLGARIのブラックの香水を
もう17歳くらいから
ずっと使ってる。
バイト終わりに
姉さんみたいに慕ってた
だけど…どこか少し意識してた
その人が使ってた香水。
たった2つしか年の差はないのに
甘くて 大人っぽい
そんな匂いに…
自分がまだ子供だと自覚させられる。
あれから もう長い時間が過ぎて
最近知ったけど もう廃盤になったらしい
残り少ない 入れ物を見つめて
憂鬱な気持ちと
この香水との出会いを懐かしく思う。
- 香水 -