命の分かれ道に立つ度に
何故か あの不思議な出会いを思い出す。
生まれて初めて死にたい…
そんな風に思った時に
あの人に出会った。
SNSで知り合った
3つ年上のRioさん
顔も身長もちっちゃくて
童顔でギャルっぽくて
猫みたいにコロコロ変わる気分屋で…
はっきり俺のタイプから遠い人。
きっと 「りお」ってのも本名じゃない
色々聞いても 上手く はぐらかされる
今思っても 謎が多い人。
気まぐれに呼び出されて
気まぐれに振り回されて…
9ヶ月は無意味で退屈な日常を
違う景色に変えてくれて
そんなRioさんを好きな自分がいて…
「うちの誕生日は12月23日」
唯一教えてくれた 嘘のない言葉
誕生日に小さなケーキを買って
あの人のいる町へ向かう
好きです… そんな言葉を添えて。
待ち合わせの駅にいない姿
繋がらない電話にメール…
死期を悟った猫みたいに
フッ っと彼女は消えてしまった。
今どこで 何をして生きているのかな…
寄り道みたいな その日々があったから
今もこうして なんとか生きている
もう俺も いいおじさんだなぁ…
苦笑いしながら
あなたがよくしていた
鼻と唇の間を人差し指で横に擦る癖
きっと この先も直りそうもない。
今日も生きている…
タトゥーみたいに
あなたとの出会いを刻んで
永遠に消えることはない
本当にありがとう。
- Dear... -
11/2/2023, 9:51:35 AM