DAISUKE.

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10/29/2023, 11:51:35 AM


この恋の物語の主人公は彼で

ヒロインは もちろん 君で…。


彼には君が とても似合ってる

君にも彼が 悔しいくらい

とても似合っているよ…


その物語の中で 僕は

そっと 震える背中を押して

笑わせるだけの ピエロを演じる。



そして 君は彼のもとへ かけだしていく


そんな後ろ姿を見る度

ナイフで刺されたような気持ち…


息が上手くできない


苦しくて 苦しくて…


痛い…。



きっと 君が知ることのない

そんな もう1つの恋物語を

僕は生きている。




- ピエロ -



10/28/2023, 11:47:57 AM



小さい頃 悪いことをすると

よく外に出された

令和の今じゃ きっと考えられないかな


田舎の少し山の方

街灯もなくて

少し離れた場所からは 草の匂いがして

頬を伝う涙がしょっぱくて…。


暗がりの中を

まばらな民家と星の灯りをたよりに

あの小さい町を見下ろせる

ガードレールを目指して歩きだす


ごめんなさい…

絶対に言わないんだ

体育座りしながら

母への恨み言をつぶやく


トントン…

後ろから肩を叩かれて

ゆっくり振り向く

我慢してた涙が ワァっと流れた。


少し呆れ顔の母の胸に飛び込んで

また 溢れた感情がいっきに流れる


ごめんなさい…


そう言った僕の頭を撫でてくれた

町の灯りと月に照らされた

あの頃の 母の顔を思い出す…。




- Mother... -

10/27/2023, 8:40:44 PM


私 アールグレイにしようかな…



いつも見ていた同級生の恋人が

急に大人びて見えた。


アール…グレイ?

知らない単語に動揺しないよう

つられて 美味しさもわからない

アメリカンコーヒーを注文する。


テーブルに置かれた

小さなティーカップからは

紅茶のとてもいい香りがする


アールグレイって紅茶なんだ…


そんなことを思いながら

苦いでしかないコーヒーを

ゆっくり 少しずつ口にはこぶ。



- アールグレイ -









10/26/2023, 9:26:15 PM


心地よい夜風が

そっとカーテンをゆらして

「今 何してる?」

電話越しに 君の声が聞こえる。


会えない時間の話をして

他愛のない会話をして

くすぐったいくらいの 愛のささやき…

2人だけの甘くて 優しい世界。


「会いたいなぁ…」

ぽつり と君がつぶやく

「会いたいなぁ…」

瞼に君を浮かべて 僕もつぶやく


まるで 2人を繋ぐ 愛言葉…


会いたいなぁ…


溜め息が夜空にとけていく。



- 会いたい… -










10/24/2023, 9:58:20 PM


まるで 砂みたいに

指の隙間からこぼれていく…


それを また両手ですくって

数えきれない あなたとの思い出も

あなたの為に 生まれてきた

この感情(おもい)たちも

私の溢れる涙で固めて閉じこめるの…


ずっと一緒にいるよ…



嘘つき…



あなたの背中がラストシーン

伸ばしかけて引っ込めた手

そして 咄嗟にあなたの名前を飲み込んだ。


この手を伸ばして

うん…

本当は言いたかった


行かないで…って。




- ラストシーン -

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