「片思い日記」
と、ピンクの文字で書かれたノート。
それはわたしがおさげとリボンを
丁寧に結ってた年頃。
ひょんなことから
クラスメイトに恋をし、
始まった日記だ。
毎日、毎日、彼のことを想って書いた日記。
今日は、おはようを言って貰えた!
さいこーについてる日!
なんて些細なことでも
大喜びをしていたわたし。
思い返せばとても幸せだったと思う。
しかし、ある日からその日記を
開くことはなくなった。
彼が遠くに引っ越すことになったから。
わたしは日記とともに気持ちを
閉じこめてしまったんだと思う。
だれにも見せることなく。
いつの日か、その日記が開けたなら…
と心のどこかで
ぼんやり日記のつづきの夢を見る。
__閉ざされた日記
黄に染まった葉っぱたちが
枝から空へとつれられて、
舞って踊って地に落ちる。
落ちた葉っぱを集めて、
おイモでも焼こうか。
冬が来るよと教えてくれる。
__木枯らし
春に桜が舞い踊り、
夏に花火が咲き誇り、
秋に葉が紅に染まり、
冬に雪が街を包むと、
すべて美しいと思うのです。
すべて美しいと思うのは
あなたが美しいと思えるこころを
お持ちになられているから。
そんなあなたがなにより美しい。
__美しい
それはスノードームみたいに、
きらきら幸せがふたりを包んで
舞っている。
ほかの誰もを中に入れないみたいに。
きみのひとみには、わたしだけ。
わたしのひとみには、きみだけ。
この世界はふたりだけ。
__この世界は
どうして太陽はいなくなるの?
どうして影はずっとそばにいるの?
どうして水はつかめないの?
かつて小さなわたしが大人たちを
困らせた 連続どうして攻撃。
子どもは好奇心、興味がわけば
それはそれは、とんでもない量の
どうして攻撃を発動する。
大きくなったわたしにも
答えられないどうして攻撃を
したものだ。
今ではわたしの可愛い子から
どうして攻撃を受けている。
それにわたしも反撃だ!
どうしてあなたはそんなに可愛いの!
__どうして