過去に行けたら何しよう!
あれもしたい、これもしたい、自分がその時の世界に改革を与えてやりたい!
そんなことばかり考えて何年がたった頃だろう。
ふと僕は未来についてそこまで考えたことがなかったな、と思った。
未来に行ったところでどうせ自分が辿る運命を何故先取りしなければならないのかいまいち理解しかねる。
未来より過去に行きたいなあ。
タイムマシーンはいつできるかなあ。
「誕生日は実に1年ぶりだ。」
と真剣に言った友人に次の誕生日は訪れなかった。
また来年もこの矛盾した言葉が聞けると思ったのに。
あいまいな空ってなんだ!!!!
本当になに...??
甘い空??それもなに???
甘い空なら雲はわたあめで青空はソーダとか、夕焼けオレンジジュースとか、夜はブルーベリースムージー...?
ブルーベリースムージーなら名前は
『ブルーベリースムージー 〜星を添えて〜』
とかかな。
でも空食べてみたかったりするよね。
太陽は何味だろう。
りんご?オレンジ??でもオレンジは夕日だと思う。
『あいまいな空』
その少女はどこまでも白かった。
身も心も白としか言い表せないほど純粋で何も知らない生娘。
少女は美しかった。
陶器のような透き通る肌、でもどこか青白く不健康にみえてしまう。
少女は不気味だった。
何を考えているか分からない。何も考えていないかもしれない。何もわかってないかもしれない。そんな表情が酷く不気味だった。
少女は笑わなかった。
1度たりとも。向けるのはいつも無表情。私はそれが怖くて怖くて仕方がなかった。
少女は幼かった。
行動も、言動も、容姿も。
だから15を超えた歳に70をもゆうに超えた気持ちの悪い少女性愛者の年寄り金持ちに嫁いだ。
少女はその時も悲しそうな様子も嫌がる素振りも見せなかった。
少女は白無垢を着た。
相変わらず不気味な無表情で。
その時は本当に白かった。白で、白で、白だった。
真っ白な、無垢な少女だった。
「おれは!!この旅に終わりはないと思っている。それでも、ついてきてくれるか?」
え〜〜〜〜〜〜〜〜そんなの嫌だよティーくん。
僕終わりの見える旅じゃないとむりだよぉ。
やる気出ないよぉ。
言いたい。そう言いたい。
でも周りの仲間は
「うん!お前にならついて行くさ!」
「ええ私もですわ!」
とか言ってる。やめようそーゆーの。どーちょーあつりょくって言うんだよ。
「お前も、くれるか?」
ティーくんがそう言った。
「う...うん...」
うわあああああああ言っちゃったよ!!!
行くって!!付いてくって!!!
うわあん、僕のばかぁ...。