月1も更新しなかった人間

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12/13/2023, 12:36:35 PM

「愛してる」「愛しいよ」「大好き」「好き」「可愛い」
ずっとずっと永遠に愛を注ぐ。
そうやって愛の言葉を囁き続ければ彼女は私に溺れてしまう。
おぼれて、沈んで、依存して。
彼女に私しかいなくなれば彼女が私だけの“モノ”になる。
そうすれば私たちは幸せになれるんだ。
この愛は歪んでなんていない。
いない、いない、いない。
歪んでなんていないんだよ。

『愛を注いで』

12/11/2023, 7:13:36 PM

なんでもないフリをして、自分の気持ちに蓋をして、感情殺して、そして───息をする。
今日もそうやって生きていく。
私はそうすることしか知らないし出来ない。
きっと愛すべき人が居ても愛してる人が出来てもずっとこのまま。
このままでも悪くないのかな。そうやってまた感情に蓋をする。

『なんでもないフリ』

12/7/2023, 11:17:37 AM

部屋の片隅でおじさんの姿をして黄色い妖精の羽を付けた妖精らしき小さいおじさんが踊ってた。るんるんって効果音がつきそうなくらいに。小躍りしてる。
なんで??
めちゃくちゃ楽しそうだしなんか気になるしで声もかけれない、というか声が出せない。
ちなみに小さいおじさんは星のステッキもってる。幼稚園児とかがつくりそうな棒の先端に先がまるい星が乗ってるやつ。うふふ〜とか言ってそう。
なんか…楽しそうだし…放っておいても…いっか…。
と思ったので放っておくことにした。
じゃあね、おじさん、お幸せに…。
既に幸せそうだけど。

『部屋の隅で』

12/3/2023, 1:24:33 PM

「いつかこの時が来るってわかってたけど、やっぱり来たら来たで寂しいね。」
もう相方じゃなくなる相方が寂しそうに言った。
「うん…。私たち、もう会えないのかな?」
そんな望んでもないことを言う相方。
「そんなことないよ!また会おうと思えば会えるって!」
私は彼女を元気づける。
「そう…かな…、そう…だよね!そう思ってればまた、会えるよね!」
不安な気持ちが薄れたのか何か吹っ切れたように笑顔をみせる。
「また会えるなら、さよなら、は要らないね。」
確かに、と納得。
「確かにそうだね!じゃあ、それは言わないでおくよ。」

「じゃあね、相方」
「じゃあね、相棒」

これが私たちの最後の言葉で最後の会話になった。
来世でも、彼女と会えますように。そう思いながら眠気に身を任せて。

『さよならは言わないで』

12/2/2023, 10:49:25 AM

悪魔が言った。
「俺と契約すればいいよ!そうすればなんでも自由さ!お前の望む、な。」
彼はニヤニヤ笑っていた。
すかさず天使が言った。
「彼奴の言葉に惑わされてはなりません。貴方は清廉潔白なお方だ。彼奴はただ貴方の魂を欲しているだけです。
契約等という言葉を信じるべきでは無い。」
私は迷った。だって、私が欲しているのは自由であり雁字搦めの縛りじゃない。それに、悪魔の方がイケメンだ。
天使は言う。
「貴方のようなお方の思考に悪魔なんぞがいるだけで貴方が穢れてしまう。嗚呼、早くわたくしめをお選びください。」
天使のくせに私を神のように扱っている。私は神ではない。天使でもない。
悪魔が耳元に来て、
「おいおい、お前が望んでるのはこんな天使じゃないだろぉ?もっとお前を甘やかしてどろどろに溶かしてくれるような俺なんだろ?早く俺を選べよ。」
煽るような口調だ。でもそんな所も良いと思ってしまう。こんな精神では悪魔に堕とされてしまう。でも、駄目でも彼がいいと思ってしまう私は既に手遅れだ。
どちらか1人を選ばなければならない。
私は決めた。
「悪魔、貴方と契約するわ。」
すると悪魔は一瞬驚いたようだが、私の言葉を飲み込むと
「お前なら俺を選んでくれると信じてたぜ♡マイダーリン♡」
……………………。






マイダーリン…?


「マ、マイダーリン…?」
「あぁ、そうだろ?♡契約したんだからもう俺とお前は離れられないぜ♡永遠にな♡」
目にハートを浮かべならそう言う悪魔は幸せそうな顔をしていた。
「早速魔界へ行こうか。ダーリンとしたいことなんて山ほどあるんだ♡」
私の手を引く悪魔。
チラッと天使を見てアイコンタクトで天使に助けを求めようとしたが、悪魔を選んだ私を天使は冷ややかに見ているだけだった。
天使を選んでいたらどうなっていたのだろうか。
後悔と言うより、好奇心。

『光と闇の狭間で』

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