Nonamae

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12/3/2023, 1:24:33 PM

「いつかこの時が来るってわかってたけど、やっぱり来たら来たで寂しいね。」
もう相方じゃなくなる相方が寂しそうに言った。
「うん…。私たち、もう会えないのかな?」
そんな望んでもないことを言う相方。
「そんなことないよ!また会おうと思えば会えるって!」
私は彼女を元気づける。
「そう…かな…、そう…だよね!そう思ってればまた、会えるよね!」
不安な気持ちが薄れたのか何か吹っ切れたように笑顔をみせる。
「また会えるなら、さよなら、は要らないね。」
確かに、と納得。
「確かにそうだね!じゃあ、それは言わないでおくよ。」

「じゃあね、相方」
「じゃあね、相棒」

これが私たちの最後の言葉で最後の会話になった。
来世でも、彼女と会えますように。そう思いながら眠気に身を任せて。

『さよならは言わないで』

12/2/2023, 10:49:25 AM

悪魔が言った。
「俺と契約すればいいよ!そうすればなんでも自由さ!お前の望む、な。」
彼はニヤニヤ笑っていた。
すかさず天使が言った。
「彼奴の言葉に惑わされてはなりません。貴方は清廉潔白なお方だ。彼奴はただ貴方の魂を欲しているだけです。
契約等という言葉を信じるべきでは無い。」
私は迷った。だって、私が欲しているのは自由であり雁字搦めの縛りじゃない。それに、悪魔の方がイケメンだ。
天使は言う。
「貴方のようなお方の思考に悪魔なんぞがいるだけで貴方が穢れてしまう。嗚呼、早くわたくしめをお選びください。」
天使のくせに私を神のように扱っている。私は神ではない。天使でもない。
悪魔が耳元に来て、
「おいおい、お前が望んでるのはこんな天使じゃないだろぉ?もっとお前を甘やかしてどろどろに溶かしてくれるような俺なんだろ?早く俺を選べよ。」
煽るような口調だ。でもそんな所も良いと思ってしまう。こんな精神では悪魔に堕とされてしまう。でも、駄目でも彼がいいと思ってしまう私は既に手遅れだ。
どちらか1人を選ばなければならない。
私は決めた。
「悪魔、貴方と契約するわ。」
すると悪魔は一瞬驚いたようだが、私の言葉を飲み込むと
「お前なら俺を選んでくれると信じてたぜ♡マイダーリン♡」
……………………。






マイダーリン…?


「マ、マイダーリン…?」
「あぁ、そうだろ?♡契約したんだからもう俺とお前は離れられないぜ♡永遠にな♡」
目にハートを浮かべならそう言う悪魔は幸せそうな顔をしていた。
「早速魔界へ行こうか。ダーリンとしたいことなんて山ほどあるんだ♡」
私の手を引く悪魔。
チラッと天使を見てアイコンタクトで天使に助けを求めようとしたが、悪魔を選んだ私を天使は冷ややかに見ているだけだった。
天使を選んでいたらどうなっていたのだろうか。
後悔と言うより、好奇心。

『光と闇の狭間で』

11/29/2023, 11:56:24 AM

向かい風が冷たすぎる。
ビュービュー言ってる。この場合は言ってる、と言うより鳴ってるのほうがいいんだろうか?
コートを来ていても寒い。
本当に寒い。
あと耳が痛い。
耳あてをしたいのだけれど、小学生の頃貰ったピンクでリボンの耳あてしか持っていないので流石にその耳あてには頼りたくない。
これでも雪が降った方が寒いだなんて信じられない…。
今年は雪が降るかなあなんてそんなこと思いながら冬休みは自分の部屋に籠る。
永久にだらだらしたいそんな受験生、冬。

『冬の始まり』

11/28/2023, 10:33:48 AM

ゲームは無課金派なんだが今日はやたら運がいい。
たまたま引いたガチャで確率アップでもないのに求めていたのが出たりとか。
ドロップ率が低すぎて諦めてたアイテムを回収出来たりとか。
とにかくいつもより運が物凄く良かった。
最初は調子乗っちゃったけど寝たら運気がリセットされるような不安しか残らない。
そんなことぐるぐる考えてるうちに寝るんだろうなって思いながらも考えまくる。
そんな今日だった。

『終わらせないで』

11/27/2023, 10:27:36 AM

きっと愛がなければ私の人生はないだろう。
『愛』という概念に依存している。つまりメンヘラだ。
なぜ依存しているのか考えたこともあった。
考えられるのは、小さい頃親が離婚して片親が2人分以上の愛情を注いでくれたからだろうか。
あとの理由は思いつかないし真相は自分でも分からない。
そんなんだからヤンデレにハマってしまったんだ。くっ。
それでもなにか人物に依存するでもなく概念に依存してるだけマシだと思いたい人生…。
歪んだ愛情程強い呪いはないだろうと言うけれど、本当にその通りなのかもしれない。

『愛情』

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