Nonamae

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11/23/2023, 8:46:33 AM

夫婦揃って──とか良く言うけど、私達夫婦は全然揃わない。
目玉焼きにかける調味料は?と聞くと、私は醤油、夫は塩。
猫派?犬派?に対しては、私が犬、夫が猫。
趣味は私がドラマ鑑賞、夫はプラモデル収集。
と、こんな感じに全く揃わない。
それでも、彼と生涯を添い遂げるつもりなのは彼と出会ってから変わってない。
だって、あなたより素敵な人なんてこの世にいないもの。

『夫婦』

11/22/2023, 9:30:42 AM

「もぉー!!!!どうすればいいのー!?!?!?!」
研究室に大声が響き渡る。
「シリマセンヨ、ワタシハ、ガクシュウシタコトシカ、シリマセンカラ」
旧式ロボットが博士の問いに答える。
「無慈悲!!無機質!!無のかたまりー!!!」
と威嚇してみても眼球のない目に見立てた黒い丸がこっちを見つめるだけ。
「デ、ドウスルンデスカ?ハカセ」
「どうもこうもないわよぉ。あんたも手伝ってちょうだい。どうにかするわ。」

『どうすればいいの?』

11/20/2023, 12:28:59 PM

ふと思い立って昔埋めた宝箱を見つけに行くことにした。
なんでも物凄い財産があるとか無いとか。多分ない。
夢を抱くのはいつでも大切だろうと思って早速出発。
実家から車で10分くらいの所に埋めたと思う。
車をおりて記憶と地図を頼りに宝物を探す。
地図は俺が昔書いたものでぐっちゃぐちゃで頼りにならないのでほとんど記憶だけが頼りだ。
木の根っこ辺りにうめたかなーなんて思いながら木々の根っこをきょろきょろ。
流石にきょろきょろだけじゃ分からない。
あ、なんかこの木見覚えあるかも。
と思って掘り起こしてみる。
好きなクッキーのカンにが出てきて掘った甲斐があったなと思う。
早速開けてみた。
そこには仮面ライダーのフィギュアや自分への手紙、スーパーボールなど子供らしい物が沢山入っていた。
手紙を開いてみると古代文字かと思うほど読めない文字がずらりとならんでいた。
こりゃ解読が難航しそうだ。

『宝物』

11/19/2023, 9:42:17 AM

たくさんの思い出、たくさんの写真が乗ったアルバムを抱きしめて、仰向けでベッドにダイブする。
明日はどんな日になるかな。
私に明日なんて来ないけど。
今夜が私の死亡予定日なんだって。死神さんが言ってた。
もちろん、家族には言ってない。
死ななかったら恥ずかしいからね。
今夜死ぬなら最後くらい思い出に浸ろうかなって思ってアルバムを見返してる所。
死神さんが窓の外から覗いてる。
瞼がだんだん重くなる。
眠い……。

『たくさんの思い出』

11/18/2023, 5:08:00 AM

また冬が来る。
寒いし雪で滑るし鍋は熱くて火傷するし餅で死にかけるしそこまで冬!!きて!!!って感じじゃない。
まぁ、来たらきたで楽しいけど……。
これから二季になるとか言われてるし春とか秋とかもっと楽しめたらいいんだけどなってのが本音。
今年だって秋なかったし。3日もあったかどうか。その割には銀杏があって臭いがする。
もう冬……なのか……?

『冬になったら』

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