"こぼれたアイスクリーム"
職場への差し入れでアイスクリーム貰いました。
ちょっと早いけど、アイスを食べながら休憩中。
目の前で余った分を巡って熾烈な争いが繰り広げられているわけだけど、なかなか見応えがあって面白い。
" I Scream,
You Scream,
We All Scream for Ice Cream "
皆、アイス好きだよねー。
"やさしさなんて"
一切の瑕疵のないやさしさしか認めない、と言えるのは、よっぽど傲慢で幸福な人だと思う。
やさしさなんて、と振り払うことが出来る元気があるのなら、きっとまだまだ大丈夫。
地獄はこれからだから、楽しんで。
"風を感じて"
お参りする時にいつも道の脇に飾ってあった、沢山の赤いかざぐるま。
カラカラと回るそれが不思議で、あれはなぁに、と祖父に尋ねると。
ご先祖さまや亡くなった人達が、
ここにいるよ、と教えてくれているんだと。
よく来てくれた、と歓迎しているんだと。
そう教えてくれた。
ふぅん、とその時は納得したけど。
今思うとなかなかにホラーな考え方だよね。
"夢じゃない"
空から舞い落ちる灰が、雪のようだった。
踏み出した足が、さくり、と音を立てて僅かに地面に沈み込む。
黒と白に覆われた地の下で、知らずに踏み潰したものは何だったのだろう。
踏み出す度に、靴底ひとつ分の誰かの大切な何かが塵になって消えていく。
きっと、救いはない。
赤く、黒く、そして白く。
燃えて、焼け落ちた光景は、夢なんかじゃない。
ひどく狭いこの現実という器の底の底には、墓場によく似た安寧だけが揺蕩っている。
雲の隙間から僅かに漏れる陽光に輝く灰は、まるで雪のようで。
無数の呻き声が反響する地獄の底で、ただ、灰の降る空を見上げていた。
"泡になりたい"
雑踏に紛れて掻き消される声も。
理解できず理解されずに続かない会話も。
誰にも届かないのならいっそ、存在ごと泡になって消えてしまえたらいいのに。