寂しさ
私は寂しいと言う感情が、今では全くない
昔、私は友だちは多かった
一歩外出れば知り合いに会わない事の方がないくらいに
それでもいつも寂しかったし満たされてなかった
ある時友だちもわずらわしかったし、仕事も自分の中ではやり切った感があり転職し地元を離れた
あんなにわずらわしかったのに、実際友だちが近くにいないと〝寂しい〟と言う感情しかなかった
元いた職場では嫌味な先輩とはバチバチだったけど、
後輩には慕われていたと思うし
(何故か皆辞める時はその嫌味な先輩がいない日を狙って、わざわざ来てくれてお礼を言ってくれた(その先輩が嫌で辞めた子は数知れず)ので慕われてたのかな?と)
仕事内容ももうベテランでしんどい事もなかったのに、
何でわざわざこんな道を選んだんだろう…
寂しくて仕方ない…
そんな毎日の中、きったないおっさんと私は出会った
出会った頃はこんな優しい人出会った事がない‼︎と毎日感動していたけど、知らない内に洗脳されていた
あの頃はまだ知れらてなかった、モラルハラスメント
おっさんはモラ男だった
毎日毎日、私は最低な人間だと言う事を擦り込まれていった
あんな何年も言い続けられると、本当にそう思えて来る
最低な人間は他人に嫌われてる事に気付いてない
だから友だちとも家族とも連絡は取るな、迷惑でしかない
と、誰とも連絡も取れなかった
携帯や車のナビの履歴も全て見られていた事は、後に知った
ただでさえ不眠症だったのに全く寝れず、
食べていても痩せていく一方で、
気付くと体重は35㌔まで落ちていた
何をしても何を言っても全否定され、何年も罵られた
こんなクズみたいな人間と一緒にいてくれるのは、おっさんしかいないと感謝すらしていた
完全に私は崩壊していたと思う
本来の私はあらゆる事に感謝し、
悩みはその日の内に解決、
マイナスな言葉はできるだけ使わない、
とにかくプラス思考で…みたいなタイプだった
そんな私はほとんど消え去ったけど、
僅かながら残っていた
どこかで〝私はそんな最低な人間なんだろうか…〟
とたまによぎる事があった
いつものように罵られていたある日
おっさんは勢いで別れると言い放った
いつもならすがっていたけどその日の私は、
今しかない
と思う事ができた
そう言うならと告げ、逃げた
助かった…
やっと解放される…
おっさんは私は必ず戻ると思い込んでいたようだけど、
私が戻る事はなかった
いまだにこのおっさんからの洗脳は解けてないと思う
私自身を最低な人間だと思ってる所がある
寂しさがこのおっさんを寄せつけたんだと思う
今の私なら、あんなきったないおっさんと会話する事すらしないだろう…
それから、一切寂しいと言う感情がなくなった
あんなおっさん寄せつけるくらいなら、寂しいと言う感情をなくせばいんだと言う考えに至ったからだ
寂しいと言う感情がなくなって困った事はない
ちなみにモラハラと別れた事ができて、時間が流れようとその呪縛から逃れる事ができない人は多い
モラハラだと気付いたら、すぐに逃げて欲しい
とりとめもない話
ある一定期間仲良かった子が、結婚する事になった
めでたい事だ
彼女からはここ数年連絡が来る事なんて全くなく、
こちらからたまに連絡したら返事が来たり来なかったり、
そんな関係が続き、
こちらからももう連絡する事がなくなっていた
結婚の報告前に一度彼女から連絡があった
それもわざわざ私の誕生日に
彼氏の相談を永遠とされただけだった
彼女は私の誕生日なんて覚えてもないだろうし、祝う気もなかっただろう
それから時間は過ぎ、お互い連絡もしてなかった
久しぶりに彼女から連絡来たが、私はスルーしていた
彼女は昔から私の連絡をよくスルーしてたので、お互い様だろうと別に気にも留めていなかった
でもその時は違い何度も連絡があった
結婚式するから来いとの事だった
あの仲良い時期なら交通費がかかろうと、泊まりになろうと行っただろう
でももうそう言う関係性ではないと私は思っている
結婚式をするから私を思い出してくれたんだろう
人数集めのためだけに
しかも知らない人たちばかりの結婚式だし、
何十万も使う気にはなれなかった
何よりここ数年は適当に扱われていたので、
祝う気にもなれなかった
歳を重ねてから、やっと気付いた事がある
私を大切に扱わない人間とは距離を置くべきだ
私は人に舐められやすい
多分あまり怒らないし、
理解しようとするし、
相手の喜ぶ事をするのが好きなタイプだからなんじゃないかと思う
でも私も人間なので、腹も立つ
感情に任せて罵ったり、言って後悔する言葉を言いたくないだけだ
私と考えが違うのは当たり前だし、
人の嬉しそうな顔を見るのは大好きだ
私は怒りはしないが気持ちは伝えてるつもりだ
ただ言葉がキツくないせいか、皆気にも留めていない
そうなると私はバカにされてるなと思う
大切にされてないなと思う
じゃあ、その人たちから離れる
彼氏だろうが友だちだろうが離れる
何も言わず
私が伝えた言葉が全く伝わってない奴と会話した所で、
今更通じるわけがない
大体の人は慌てる
その時には時すでに遅し
私は彼らから気持ちは完全に離れ冷め切っているので、
何を言われようが何されようが何も感じない
本当に何も思わなくなる
私が他人を大切にしたいように、
私も誰かに大切に扱われたいだけだ
でも実際優しい(自分で言ってしまった)人は、
優しい扱いなんてされない
バカにされるだけだ
逆さま
人は私を強いと言う
大抵の人はそうだ
たった1人
たった1人だけ
私の事を、
強くなんかないくせに
強がるな
何でそんなに1人で抱え込もうとするんだ‼︎
俺ってそんなに頼りない?
何で俺に頼らないんだよ‼︎
と、言い続けた人がいた
それが私が今までで1番最も愛した彼だ
彼だけは、人と逆さまの事を言い続けてくれた
ちなみに番外編で、
お前は強くならざるを得ない環境で育っただけだからなぁ
強くもないのにと言ってくれた人も1人だけいた
(関係性はただの仲良いお兄さん)
もう1人、長年ストーカーしてるあいつは私の事を1人でも生きていける強い人と言い切る
お前は長年ストーカーしてるのに、何も分かってないのな
何十年も全く相手にされてもないのに、それでも好きだ好きだと言い挙句ストーカーまでやってるお前のその図太い神経こそ、強い奴だと思うわ
泣かないで
私の周りの男友達はよく泣く
私の前で
実際奴らは絶対泣きそうには見えない奴らばかりだ
全面的に強い男を押し出しまくりの男達だ
なのになぜか私の前では泣く
女を泣かせてしまった時の男のように、
最初の頃は私も毎回おろおろしてた
泣く理由は女の事もあるけど、
仕事とか友達とか親とか(端折り過ぎ)将来の事とか様々だ
私の前で泣く1番の理由は、
後日人前でこの前こいつ泣いてさーと笑い話しにしたり、
彼らがいない所で泣いたんだよーと言ったりしないからなんじゃないかと思う
そして、その日がなかったかのように過ごすからなんじゃないかと思う
一切触れない
男って彼女や奥さんの前では格好つけたいし、
男友達には弱味見せたくないし、
でもどっかで吐き出したい
それに丁度私は適した奴なんだろうと思う
泣く女は嫌いだと男はよく言うけど、
泣く男も大概よ?
泣かないで
とりあえず、涙を拭くティッシュは差し出すべきか?と未だに悩んじゃうんだから
正解が未だ不明
冬のはじまり
何十年振りだろう?彼の夢を見たのは
設定は現在
覚えているのは、
映画の主人公のように3ピースのスーツを着崩した彼と話しながら歩いてる場面だ
彼は背も高くスタイルも良いから、
あぁやっぱり格好良いなぁ…
当時も今も服のセンスは抜群に良いなぁ…
やっぱり好きだなぁと見惚れながら話してる私
あぁ、この目だ
いつもこの目で私を見つめてた
懐かしい
私以外を見る時とは、全く違う目
愛おしいそうに幸せそうに照れくさそうに、いつも微笑んでくれてた
彼は私を好きなんだなと実感するこの目
それなのにどうして愛が足りないと私は言い続けてしまったんだろう…
そう思った瞬間、夢なのに
夢だと分かっているのに
胸が締め付けられて、無理矢理飛び起きた
夢の中と現実の自分が入り混じって、
たくさんの愛情をくれたのに信じ切れなかった自分に嫌気がさして
顔を合わせる資格もない
微笑まれる資格もないと、夢でも自分が許せなくなり現実に戻った
本当は永遠に目覚めなくてもいいから、彼を感じていたかった
あんなに誰かを愛する事は二度とない