こくんと飲んだ塊
青い星で生きる為
地上を闊歩する為
目に見えるそれが
全てのようだけど
大切にしてるのは
皆違うようだから
忘却は喜びなのか
悲しみか思い出す
時期が来たのなら
きっと見えるはず
『飛べない翼』
あちこちに散らばっていた
ピースがひとつのカタチを
作っていくようにカチリと
音を立て大きくなってゆく
可能性はいつも無限に有り
あなたはそれを信じること
心配の種は時折邪魔をする
道を切り拓いてゆく準備が
整ったであろうその時には
安心して送り出すがいいと
教えてくれた日が昇る前に
五十鈴川のせせらぎ
翡翠の色は雨上がり
鳥の囀りは響き渡り
私の耳元で風となる
踏みしめたお白石に
降る雨は霧のように
厳かに舞う束の間の
時は少しだけ遅れて
心を濡らす音も無く
あんなにも和やかな
雨色を私は忘れない
『脳裏』
はじまりはここから
よく聞いておくれよ
立ち止まる時がある
不平不満ばかりでは
遠去かることがある
どうやったらいいか
良くなるかを考える
全て自分が選ぶ道程
良きことしかないぞ
良きこととは心の糧
鏡に映る我を磨いて
清浄を保つことから
はじまりはここから
『一筋の光』
曇りガラスに書いたサヨナラ
葉を落とした木々は寂しげに
キミからもらったマフラーは
深い海の色を携えてわたしを
暖めてくれている変わらずに
向かい側の席の見知らぬ人が
あなたによく似合ってるわと
微笑みかけた会釈をして返す
流れていたTake The A Tainを
ぼんやりと聴いたテーブルに
運ばれてきたキミとの想い出
『紅茶の香り』