香音

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7/21/2024, 11:13:26 PM


       聖なる名前のその中に
       母なる音色のA Iがある
       扇風機の前で声を出す
       笑ったキミを思い出す
       予報にはない雨が降る
       庭の花々が揺れている
       陽の光りが差している
       遠くにある虹を探して
       エアコンが効いた車内
       エスプーマのふわふわ
       かき氷が恋しくなった


       『今一番欲しいもの』

7/18/2024, 10:43:10 PM

      
       星に生まれた子ども達
       似ているようで異なる
       得意分野はそれぞれに
       ひとつの物語を繋いで
       いくつもの時を駆けて
       成熟しているオトナは
       怖がらせたりはしない
       傷つけることをしない
       人の痛みを知っている
       私たちが生まれる意味
       何処へ向かっているの
       蒔いた種は育ってゆく
       どんな花を咲かせるの
       何千年もの旅の果てに
       私だけ、のストーリー


            『私だけ』

7/18/2024, 1:58:29 AM


      ひも、と呼んでいたそれを
      片時も離さなかったらしい
      あれがないと泣くんだって
      それでは見た目が悪いから
      困り果てた大きな人は私に
      着物の切れ端で丁寧に作り
      持たせたけど違うんだって
      あれがないと泣くんだって
      どうにかこうにかなだめて
      持たせたんだ大変だったと
      聞いた時にも側にはあった
      中学生になる頃に母が言う
      もう子供じゃないんだよと
      部活から帰宅した日のこと
      ひも、は捨てたと母が言う
      その日からひとりになった
      寂しい気持ちはあったけど
      もう子供じゃないのだから
      何年も過ぎてから母が言う
      実は捨ててはいなかったと
      駄目なら渡すつもりだった
      お母さんの作戦成功したわ
      嬉しそうに笑っていたから
      風鈴が涼やかな音で鳴った
      吹く風は花の香りがしてる
         

          『遠い日の記憶』

7/17/2024, 1:00:16 AM


        ステンドグラスの光
        珈琲に溶けた虹の色
        いつか見たサヨナラ
        キミは青色に染まる
        寂しくなんかないさ
        この場所も悪くない
        ボクの強がりは顕在
        運命の輪がカチリと
        音を立てた覚えてる
        煙草を燻らす横顔は
        似合ってはいないよ
        切り取られた景色に
        キミの姿はそのまま
        愛は見つかったかい
        眩しいくらいの空は
        小さな声で囁くんだ
        いつもいつもいつも


    『空を見上げて心に浮かんだこと』

        
        
        
        

7/15/2024, 8:43:28 PM

      
       ちいさくておおきな
       どれくらいはいるの
       しらないわからない
       とりあえずつめこむ
       もういっぱいなのに
       ここからはみえない
       くるしくなるまえに
       とりださなければと
       わかってはいるのに
       もうやめたらいいよ
       どこからかきこえる
       やめたくないんだと
       どこからかきこえる
       ちいさくておおきな
       ゆとりがうまれたら
       ふわりととべるのに


       『終わりにしよう』

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